Privacy plicy  IInfo  
HOME INFO --
--
⇒更新情報などをお知らせします。

フリスタニュース配信登録 削除

FREE STYLE BLOG
ブログ↑ほぼ毎日更新!?



TOP
ABOUT US
SITE-MAP
INFO
BBS
同盟
LINK
LINKしてくれるサイト大募集



ご連絡
お気軽にメールください。


発行EDITOR
Fotonoss
Kaneko
MIZK
Director





↑↑↑
このコンテンツの筆者”小日向ヒカゲ”さんお勧めアイテムも掲載!要チェック!!
 
>> 不定期更新

<筆者プロフィール>

小日向 ヒカゲ(こひなた ひかげ)
1971年1月19日夕刻誕生
三重県出身→大阪育ち→三重県更に育ち→愛知県名古屋市仕込み期→東京都まだ仕込み期  3大都市バイリンガルB型

:興味
昭和 エログロナンセンス チョコレート

:ギターを始めるキッカケとなった人物
布袋寅泰 ジェイル大橋

:学校のつまらなさを誤摩化してくれた人物
筒井康隆 星新一 三島由紀夫 ラブクラフト 江戸川乱歩

成長期に読んだ漫画
ブラックジャック 北斗の拳 スケバン刑事 三国志 まことちゃん Dr.スランプ ハレンチ学園

WEB http://www.geocities.jp/betecha/

   


第19回 「 マイギターキター! 」
 



半年。6カ月。
ついにその日が訪れた。

「お父さん!あれから半年たったで!あたしはいまだにギターを弾きたくて
弾きたくてたまらないよ!ちっとも熱、冷めてないよ!」

「あっそ」

男の約束である。オトンはその日、あたしを認めてくれたのである。

さて、恥ずかしいことではあるが、あたしはマイファーストギターを、オカンと一緒に買いにいっている。
普通、一人で、或いは楽器に精通した人間を連れて出掛けるところだろう。
全く、ロックとはほど遠い買い方である。

ちなみに買うギターも決めていなかった。

鈴本くんが持っているギターは、フェルナンデスの黒のストラト。
当時大好きだった聖飢魔Uのジェイル大橋が使用していたギターはフライングV。



フライングVは、鈴本くんの家にもあり、弾かせてもらったことがあるが、
座って弾く場合にギターのボディをどこで支えていいのかわからない。
Vの股になっている部分を太腿に固定すると、非常に縦方向で弾くスタイルになるし、
Vの股で固定しないと、それはそれで極めて安定性の悪い型だったため、
それを買う気にはなれなかった。

ま、どっちにしろ興味がなかったが。

となると、聖飢魔U、もう一人のギターであるエース清水の使用しているギター。(って別に聖飢魔Uで決めなくてもいいだろ)

彼が当時使用していたギターは、白ボディに黒のピックガードがついたストラト。
おそらくESPのギターだった気がするが定かではない。(アリアかも)

というわけで、
「白地に黒のピックガードで、ヘッドがとんがってるストラト。アーム付き」にしようとばく然と思ってはいたが、どこのメーカーがいいのかもわかっていない始末。
一緒にいるのはド素人のオカン、である。

「アンタ、どれにするの」
「ちょっと待ってよ」
「そんな高いの買えへんで」
「わかっとるわ、触っただけやん」

あたしとオカンは楽器屋を右往左往。
なんとなくそれっぽいギターがあっても、値段が高かったり、アームがついていなかったり、ヘッドがとんがっていなかったりする。(こだわる部分に間違いがあるが、若い頃なんてそんなもん)

値段とスタイルで絞っていくと、これかなぁ、というギターが1本あった。

ヤマハのストラト。白地に黒のピックガード。ヘッドとんがってる。ネック細い。ボディ軽い。

でも、ヤマハってどうなん!?


ヤマハのギターを使っているミュージシャンは、後々結構いることを知ったが、その時のあたしには、
「ヤマハ」=「エレクトーン」であった。

よくわからんけど、フェルナンデスとかフェンダーとかがいいなぁ、と思っていたので、ヤマハのギターは、なんかかっこ悪い気がして非常に困った。

「5万5千円。もうこれにしとき」

オカンは疲れてきている。
オカンの「これにしとき」が出た時はずばり、もうどうでもいい、早く帰りたい時なのである。

店員も、
「女の子にはいいですよ。軽いし。」

と、最後のどうでもいい「押し」に入ってきた。

正直あたしも、わけがわからなくなっていた。
ここで決めなければ、
「もう要らんってことでええの?」
と言われそうで嫌だった。

「じゃ、これにします」

試奏などしない。見かけが全て、である。
「弾いてみていいですよ」
と言われたところで、
「悪魔の賛美歌」のイントロと、「蝋人形の館」のイントロしか弾けない。
ちょっと地獄寄りすぎる。

ストラップとソフトケース、ピック数枚をつけてもらい、手渡される。
ギターの入ったソフトケースを肩に背負う。

嗚呼!!!!!あたしギタリスト!!!!!!!!

なんだかその時、もう死んでもええかな、って思った。
(人生これからです)






小日向ヒカゲ


 
 
>>BACK NUMBER
Vol.1 イントロダクション
Vol.2  「無縁家族」
Vol.3  「ロック漫才師」
Vol.4 ちょっとここらでコーヒーブレイク
其の壱 「厳しすぎるは田舎の校則」
Vol.5  「洗礼」
Vol.6  「御臨終」
Vol.7  「体育館前リサイタル
Vol.8 ちょっとここらでコーヒーブレイク 
其の弐 「アイドル黄金時代」
Vol.9  「ドラムライン」
Vol.10 「肺活量マキシマム 」
Vol.11 「 麒麟です 」
ちょっとここらでコーヒーブレイク 
その参 「 塊の恐怖 」
Vol.12 「呪音」
Vol.13 「 浮かれちまったアホ面に 」
Vol.14 「 キミはカゲロウのように 」
ちょっとここらでコーヒーブレイク 
その四 「 ニコチン知らず 」
Vol.15 「 KISSいきなり地獄 」
Vol.16 「 一本気心中 」
Vol.17 「 おあずけよ、ぼうや 」
ちょっとここらでコーヒーブレイク 
その5 「 ニコチン知らず2 」
Vol.18 「 下心の産物 」





↓↓小日向ヒカゲさんにメッセージを送ろう!!


このコンテンツを読んでの感想を是非お気軽にお寄せください。よろしくお願いします。


BBS





このコンテンツを読んでの感想を是非お気軽にお寄せください。

皆様の声はきっとフリースタイラーたちの明日への糧になることでしょう!!

お名前:
住所:
電話番号:
E-mail:
(※Eメールアドレスは必須です。)
お問合わせ内容。

お気軽にどうぞ!



Privacy plicy  IInfo