”俺はまだこれからがいよいよ俺なんだ。"
黒澤明監督の作品、天国と地獄。 その中で犯人に知人の子供を誘拐され、ひきかえに自身が今まで築きあげてきた財産、地位、全てを失うことになった主人公、権藤。 その権藤に調子よく裏切った部下が安易な寝返りの誘いを持ちかける。それにに対して権藤が言った言葉。 「俺はまだこれからがいよいよ俺なんだ。」 最近ではTVでもリメイクされ、主人公権藤を佐藤浩一が演じた。
映画版がいい、いやTV版も捨てがたいと賛否両論だったけど、佐藤浩一演じる権藤のこのセリフのシーンは正直しびれた。 窮地に陥り、人生THE ENDかと思われた時に「俺はまだこれからがいよいよ俺なんだ。」と声高に言う権藤。 人生いくつになっても、俺の人生はいよいよここからなんだぜ。と言える勇気をもらえる。 世界はうまく生きられる人間で構成されているんじゃない。 その真逆でうまく生きれない人間が大多数で占めているんだろう。 そんな中で全ての人の人生が、きっと、いよいよこれから始まるんだ。