誰でもが太陽であり得る。
わたし達の急務は、ただただ眼前の太陽を追ひかけることではなくて、自分等の内に高く太陽をかかげることだ。
島崎藤村「春を待ちつゝ」より
小説”夜明け前”で有名な小説家、島崎藤村。
その彼が残した有名な言葉がこれ”太陽の言葉”
誰でもが太陽であり得る。
もの凄く熱というか勇気をもらえる言葉だと思う。
島崎藤村という人は、さまざまな宿命的な逃れられない苦しみを抱えて生きてきたと伝えられている。
人間の中に眠る自分のルーツに対する恐怖、疑念、絶望。そういったものを抱えながら発せられたこの太陽の言葉。
もしかしたらこの言葉は島崎藤村の心が渇望した希望だったのかも知れない。
はたして、彼は太陽にはなり得たのだろうか。
そしてわたしたちは太陽になりえるのだろうか。
でも、まあ、月や星でもいいじゃない。
という考えも個人的にはある。
<フリースタイルライフ編集 MIZK>
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