人生において何よりも難しいことは、嘘をつかずに生きることだ。
そして、自分自身の嘘を信じないことである。
作家:ドストエフスキー
この言葉は本当に恐ろしい言葉だと思う。なぜなら、自分に嘘をついていないと胸をはれる人間なんていやしないと思うから。
もし、自信満々な顔をして、自分は嘘をついていない!という輩がいたなら、ぞいつは真性のバカだ。さっさと縁を切ったほうがいい。
僕はサラリーマンをやっていた20代の時、いつもこんなことを言って周りに嫌がられていた。
”人間なんてしょせん、99パーセントが自分への言い訳で生きてんだからさ”
その頃、僕がいた会社員社会というのは、本当にタヌキとキツネのばかしあいみたいな世界で、本当にズル賢い顔をしたオッサン、オバハンばっかだった。
そんな中にいて、なかば、自分に嘘をついて生きるのが社会人。そんなことを勝手に思い、失望していたんだろうと思う。
でも、ある日、自分に嘘をつき続け、ひんまがった顔をしたまま死んだ自分の夢を見た。
その後悔のあまり、悪鬼のようになって死んでいる自分の顔を夢で見て僕は恐ろしさのあまり夜中に飛び起きた。
それから深く考えるようになった。
自分に100%嘘をつかないのはとても難しいことだけど、そのパーセンテージを20%とか30%に減らす生き方なら出来るはずだ。
そしてそれを実践し今の僕がいる。
死ぬときは多分、笑えるだろう。かすかにそう思える。
フリスタ編集長 MIZK
2007-2-11
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