13年間のコンビニ生活が終わった。
長かった・・・
何よりもほっとしたのは、事故もなく無事終われた事。
ちょうどコンビニ強盗が各地で騒がれ出した頃だった
ので、毎晩気が気ではなかった。
多い時には2店舗で50人以上のアルバイトを抱え、
一日約2000人のお客様に対応する。
本当は暫くのんびりしたいところだが、そうも言って
いられない。
コンビニを辞めた事によって、確実に会社としての売
上が減っているのだ。
写真屋の売上だけではコンビニの穴を埋めるのは厳しい。
少ない売上でいかに会社を回していくか。
これが次の課題だった。
見た目の売上が減少すると言う事は、会社としては
伸びていないと見られてしまいがちである。
前年比で売上高がガクンと落ちると、金融機関からの
融資などにも影響する可能性がある。
もう一つ、核となる商売をやりたい。
それは何か・・・
もちろん先日社長と会った本屋はやりたいのだけれど、
かなり資金が必要となる。
それほど資金が必要じゃなく、売上が見込める商売。
また性懲りも泣くあちこちのセミナーに出かけだした。
その中で興味をひかれた物がひとつ。
当時銀行を経由してあれこれ事業を紹介するというビジ
ネスで躍進していたベンチャー系の企業情報会社が
手がけていたフランチャイズ。
それが、焼きたてパンを売りにして女性層の人気を
集めていたベーカリーレストラン「S」だった。
おしゃれな店舗で、焼きたてパンはおかわりし放題。
岡山発のそのビジネスは、情報仲介会社を通じて地方
にフランチャイズ展開しようとしている所だった。
これだ!
閃いた俺は、早速岡山での研修ツアーに参加した。
つづく
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