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最近、極めて今さながら”金持ち父さん 貧乏父さん”という本を読んだ。
2000年に出版された当時はそりゃーもう、流行したのを憶えているんだけどそこは生来のあまのじゃくの僕。
”けっ!そんな訳のわからねえ流行の本なんて読んでやるもんかえ!どーせ、くっだらねー内容を、どこかのくっだらねーバカが読むんだろ!”
ということで見事に無視。
読みもしないで勝手にバカにしてた。 |
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でも最近、ふと、そういう生き方とか考え方には問題があるのではないか?この生き方だと我が小さき息子の人生観に影響を及ぼすのではないか?と思うようになり、図書館に行き改めてこのての本を読んでみることにした。
早速、読んでみた。
正直驚いた。
言っていることが僕とかぎりなく同じなのである。
例えば、
”給料をもらっている立場である限り永遠に金持ちにはなれない。”
”自由とは経済力に裏打ちされたものである。”
”サラリーマンの労働力の年間3分の1はただ税金を払うためだけに搾取される。”
”自分のビジネスを持て!”
こういう考え方はまんま僕と同じで僕も日々こんなことを考え、そして生きている。
うーん、なるほどと思い、ちょっと感動した。
要はこの"金持ち父さん 貧乏父さん”という本はアナーキズムにあふれた、ちょっとした反社会的な思想本なんだよね。
だって、シンプルにこう言ってるんだよ。
”政府に、そして企業に騙されるな!!自分の人生を取り戻せ!!”って
フランス革命みたい(笑)
うーむ。
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でも、この本を読んで自分の中に釈然としないものもあるんだよね。
なんて言うのかな、この本をきっかけに世の中に投資ブームとか、株ブームとかが起こって、デイトレーダーなんかが増殖していったと思うんだけど、結局のところ僕の中の?はひとつで、そんなにみんなして実態のない虚業に手を出しちゃったらこの世界は滅ぶじゃん。
ということなんだよね。
この本の著者、ロバートキヨサキさんは、口をすっぱくして"お金に働かせろ、お金に働かせろ”と言うんだけど、うーん、どうもねえ。素直に賛同できない。
それは何でかと言ったら、こういうことかな。
そんな父ちゃんかっこよくないじゃん!!
古臭いと言われるかもしれないんだけど、やっぱさあ、株の運用だけで生きてるとかさ、日がな一日、PCの前でデイトレードしかやってない父親なんか、僕が子供の立場だったらまっぴらごめんだよ。
もっとさ、この世界の原点に立ち返って、人が人のために汗水たらして苦労したり、愛情を持って働くということを素晴らしいものにしないとさ。
そして魅力ある父ちゃんを増やさないとさ。この世界はドンドンだめになるとやっぱり思う。
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同時に、村上龍が書いた、
”おじいさんは山へ金儲けに”
という、投資に関する本も読んでみたんだよね。
ちょっとよくわからない点も多くあったんだけど、村上龍はこの中で凄く大事なことを言っているので、それは感動した。
それは、 |
”政府は国民が無知でバカであることを古今東西変わらずに望んでいる。理由はそのほうが富を搾取しやすいからだ。だからそれが嫌な人は情報を得て知識武装しなくてはならない。その1つに投資という知識もある”
と言うことなんだけど、これは本当にそうだなと思った。
ちょっと長くなってしまったけど、これからの父親は、ただの筋肉バカではいられないし、さりとて、頭しかないインテリバカでもだめで、子供と愛する家族を守るためにバランス良くしなやかに成長しないといけない。
そんなことを思うんだけど、僕、出来るかなあ??
うーん、まいったなあと思う、2006年12月の3歳の息子を持つシンフ。
>>子供と一緒に鴨川へ行った。広い太平洋に子供は何を思ったんだろう。
2006-12-20
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