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Vol2. 安定への細道




月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり


って人間社会的にこういうこと!?のユースホステル男女混合12人部屋を卒業し、

私、マイルームをゲットしてしまいました!!


しかも、仕事も!!



日曜日の公園




遡れば、昼間に12人部屋に私とカップルのみというとても居づらい状況下に置かれてしまい、


住所不定無職の私、することないけど街を歩いて、



駅で『ビッグイシュー』のドイツ版の雑誌を売ってる方々を見れば

「これ、どうやったら出来んのかなぁ。」とか、


公園で大荷物を自転車に積んで、ベンチに座っているおじさんを見れば

「自転車に私の持ってるスーツケースはきついなぁ。」とか、

路上で座ってお金を恵んでもらっている方々を見れば

「これでも、生きていけるんだよなぁ。」

とか明日は我が身と思いながら見ていた日の午後。



近所の風景



そんな折、


『ひとり笑っていいとも』中の私は、

私の友達の友達の友達というご紹介で、とある方にお会いしたのです。

ドイツ滞在歴も長くドイツ語もペラペラのYさん、

なんとどこの馬の骨か、 鹿の骨かもわからない私の

ドイツ滞在にあたってのお手伝いをしてくださると仰ったのです。


あぁ、これが、女神様ですか?


女神様は続けてこういうのです。

「何から始めますか?住居探しですか?それとも、携帯を買いますか?」


住所不定無職は答えました。

「住所がないのに、携帯が買えるのですか?

買えるのなら欲しいです。だっていい物件を見つけてもすぐに電話が出来ないのです。

※こちらの家の探し方ですが、日本のように不動産屋さんに行けば、たくさんの物件を取り扱っていてすぐに見つかるという感じではなく、新聞に物件情報が載り、直ぐに電話して、物件内覧が運よければ出来るというような感じが、メジャーらしいです。もちろん、ネットでも見つけられるようですが、いずれにせよ、ミュンヘンは競争率は高いらしいです。





街はクリスマスの準備をはじめてます。

 

そうすると女神様は「プリペイド携帯の購入ならいらないと思います。」

と早速に私を電気屋さんに連れて行ってくれて、

電化製品の泉からどこから選ぶと良いか示してくださったので、

晴れて私も携帯を手に入れることができました。

(でも、使用する際に住所などの個人情報は登録する必要がありました。ていうか、日本の携帯もSIMフリーになればいいのに!!)


また、女神様は

「もしかしたら、部屋の情報も出るかもしれない。

仕事の募集も出ていますよ。」


とミュンヘンに住む日本人の掲示板サイトの存在を教えてくださいました。

あぁ、女神様、あなたは何て女神様。

えぇ、私、日本語なら自分でチェック出来ますとも。


と、早速にユースホステルに戻って女神様に教えてもらったサイトを見てみると、

物件のカキコミはないものの、

ホールスタッフの求人はあったのでとりあえずどんなものか、問い合わせメールを送りました。



近くでは気持ちのよい川が流れてます。

 


すると翌朝、「詳細はお店で話します。一度お店に来れますか?」とリプライが来ていたので、

住所不定無職はすることも特にないので、その日に伺いました。

すると、お店のボスはペラペラと条件と


「うちで借りてる部屋も一つ空いてるよ!住んでもいいよ?

家具も付いてる。光熱費は賃料に含まれている。」



と私が今一番欲しいものをおっしゃるので、

よく考えず「はい!頑張ります!!」とこの軽口が返事をしてしまったわけであります。


ニートライフをこよなく愛してるのに。

あぁ、これも変わり続けるのね。


そして、帰りにペラペラと言われた条件を噛み締めてみると、

これじゃあ、生活の安定と引き換えに働き詰めでドイツ人生を終えてしまうじゃないか……!?

お金と家は欲しいけど、生活を送るためだけに生きるのはいやだ!


と危惧するのでありました。


でも、快く返事しちゃったし、住所不定無職に戻るのもな…。

と、スーツケース2個ゴトゴト転がし、

これから待ち構える新しい境遇に不安を覚えながら新居に向かうのでありました。


ドナドナドナドナ……


 
ここが、新しく住むことになった部屋。





つづく




ラ・由紀絵ここにいます^^

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ラ・由紀絵

1982年4月17日、ムツゴロウさんと同じ誕生日に三女として福岡県に生まれる。

幼少期は、山と川で植物と生き物観察と、お絵描きをして静かに遊ぶ。

小学5年の冬に甥っ子が生まれ、友達との遊ぶ約束よりも甥っ子との時間を優先させるほど、愛情を注ぐ。

初めて、幼い子どもと過ごす喜びを覚える。

高校は、NHKの朝の連続ドラマにはまってしまい、遅刻ばかり。眠くてサボってばかりという公私共々ダラけた日々を過ごす。

進路で幼児保育の学校に進むか迷ったが、ピアノを弾きたくないし、勉強をしたくないというこれまたやる気のない理由でニート志望を家族に伝える。

あまりの人生にやる気のない私を見兼ねて母が語学の専門学校に半ば強制的に受験させる。

受かってしまい専門学校のある東京に。すぐに実家に帰ろうと思っていたが、新宿駅をみて「警察24時が現実にある!」とミーハー心に火がつき、卒業後も、東京で就職することに。OL生活が始まる。

OL生活3年目、仕事にも慣れてきて飽き始めた頃に、歩いていたら、 「私、いい幼稚園の先生になれる!」と根拠もない確信がふってわいて、資格を取ることをを考える。

「絶対、キツイから続かないよ。」という声を無視して、お昼OL、夜、専門学生という二足わらじをはきながら3年間過ごす。おかげで、世間に生まれて初めて頑張り屋と思われるようになる。

2009年晴れて、保育士に。大人ではない子ども主体の保育とは何か、一人ひとりの個性や成長をどう見守れるかを考えながら充実した日々とやり甲斐を感じる。

2011年、とある出来事をきっかけに「東京でやることは終わった。」と強く感じる。確信はしてるが、仕事は好きだしお金もな…と迷うが「ハートの声に従うロックンロールな生き方をしよう。」と決心。

2011年4月長年の夢のニートに。

6月末日、ドイツに行きたくなる。

7月上旬、10月にドイツで保育研修会があるという情報を得て、お金も語学力もないのに行くことを決める。


そして、現在に至る。






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