とりあえず日雇い労働を斡旋する派遣会社に登録し、僕は仕事を与えられた。 最初は引越しとかの仕事だったかな。 でも、このキツさには正直まいった! それまで家で酒飲んでダラダラしてるだけだったから、全然ついていけなかった。 そんな僕を僕より年下でまだ18くらいであろう引越し会社の社員が、思いっきり罵倒する。 ”使えねえな! 使えねえな!! 使えねえな!!!” 正直に言いましょう。 これは本当に辛かった。 完全に自分を否定されてたね。 ほんと泣きそうだった。 そしてその対価として支払われる7800円。 辛い金額だよね。。 ***
#YEAR 3 僕がこの時に学んだもの。 世の中でいわゆる場末と呼ばれるドヤ街、そこはいうなれば、わけあり人間の吹き溜まり。はっきり言って想像以上にヘビー。 だから、安易にはまるのは危険だと思う。そして出来るならこういう街にお世話にならないほうが幸せだと僕は思う。 本当に短い時間だけど、僕がドヤ街で過ごしてみて感じたもの、それは孤独。 ドヤ街で生きる人はみな孤独に見えた。家族もいない。恋人もいない。あるのは酒とギャンブルだけ。 そんな光景を見て僕は幸せな人生を送るための重要なファクターとは、人と人とのつながりなんだなと強く思った。 そして残酷かも知れないけれど、僕はこんな場所では絶対に死にたくないと思った。それまで独りよがりに孤独を演じて来ていたけど、そんなものカッコ良くもなんともないと強く思った。 自分のことばかりを考えるのではなく、誰か他人のことを思って生きる。 実はそれが自由な人生への第一歩なんだと僕は思った。 終わり。
MIZK 1971年1月30日生 B型 フリスタ編集長
WEB http://www.mizk.net/ ⇒Me & Kazuki
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