Vol.2 「 地下鉄のミュージシャン 」
いやー、何を書きましょうかね。
瑞穂さんから「調子はどうですか〜?」と温かいメールを頂き、あ〜そうそう、そろそろ更新しなくちゃね、と思ったわけです。
で、改めてさっきFSLのトップページを開いて僕以外の執筆者の方たちの文章を拝見し、改めてキャラの濃さに圧倒されてしまったわけでして…。
ま、でも周囲のトーンは気にすることなく、マイペースで行こうと思います。
この「上海から誰か、何か」というタイトルなんですが、まあ何かしら面白い人やモノを紹介したいなぁと思って名づけたものの、実際なかなかそうそう面白い人やモノって出くわさないもんなんですよね…。
本当はもう少し積極的に誰かにインタビュー的に話を聞いたりしたらいいのかなと思いつつ。。僕の上のほうで書かれている高山リョウさんの「東京」みたいなのを目指したいなぁと。
実は今話を聞きたいなーと思っている人がいるんです。それは、地下鉄の車内で出会ったストリートミュージシャンです。
今から3ヶ月ぐらい前。地下鉄に乗っていたらどこからともなく今風の歌が聞こえてきて、何だ何だと思ってあたりを見渡したら、
ギターを持った2人組の若い男2人が車内で演奏してたんです。
今まで地下鉄の車内で演奏する人というと、片腕のない人や目の見えない人なんかが悲しげなメロディーを笛や二胡で奏で、乗客からお金を恵んでもらうというパターンが多かったのですが、こういうパフォーマンスとしてストリートミュージシャン的に音楽を演奏している人は見たことがありませんでした。
そもそも公園とか路上でも、「音楽を演奏している人」=「物乞いの人」というのがどうやら上海では一般的のようで、日本のホコ天にいるようなストリートミュージシャンは見たことがないんです。
中国の若者がそういうのを好まないのか、それとも規制が厳しくてできないのか。。その辺の事情は分かりませんが、とにかく上海でストリートミュージシャンを見たことがなかったんです。
そんなわけで、彼ら2人を見たときはちょっと衝撃。
しかも、場所も地下鉄の車内というのが斬新だし。歌自体は可もなく不可もなくというか、特別上手い感じはしなかったけど、その行為自体に僕は驚きと軽い感動を覚えたわけです。
でも、周囲の乗客たちはあまり反応してないみたいでした。「あっそ」みたいな感じで、あまり興味がなさそうというか…。
2人は帽子を逆さにして持っていたので、僕は1元(約13円…)を入れてあげました。で、その時に「携帯番号教えて!」と言って教えてもらいました。ちなみにこういう場面に限らず、中国人は結構知らない人でも携帯番号をどんどん教え合う印象があります。
彼らの携帯番号は、僕の携帯の中に「nagashi」の名前で登録しておきました。流しのギター弾き、ということで。
近々彼らに連絡取って、話を聞きたいなぁと思っているわけです。
(ケータイで写真も撮ってみました。画質悪いですが)
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