こんにちわ!ケヤキです。
前回の記事は西オーストラリアのFremantleからだったので約一年ぶりの更新。
この一年間は帰国してSoloで西日本ツアーしたり、入籍したり、ヨーロッパ定住の為のVisa取得手続きなど色々動きまわっていた。
ここ数年の移動生活から定住生活への渇望がMaxになり、音楽で食える&勉強しまくれるヨーロッパに定住することが2年程前からのひとまずの目標だった。
そして今年の元旦に成田からParisに到着。
1月終わりに相方の就職が決まり、夫婦そろってベルギーに滞在できることが決定。
あれよあれよで3月からはブリュッセルで暮らすことになった。
とりあえず活動準備が整ったといった感じ。
これから数年は次のステージへ進むためのヨーロッパ定住。これで思う存分やれる。
手伝ってくれたりサポートしてくれた方々にこの場を借りてお礼をいいたいです。
いつもありがとうございます。
さてさて現在地は?というと、南仏は地中海沿いの町、モンペリエに滞在中。
海の近く、豊富な食材、気候も穏やか。
数え切れない種類の旨いローカルワイン(しかも安い!)。
若干田舎のせいなのか、人情もあっていい雰囲気。
個人的には少し鹿児島の雰囲気に似ている気がする。
とにかく、ここはすむにはとてもいい場所だと思う。
ここでほぼ毎日Buskingと練習の勉強の日々。それに少しのShow。
(この時期寒いParisではとてもじゃないけどBuskingできない)
街に知り合いも増え、地元のRadio番組に出演させてもらったり、地元CLUBで演奏させてもらったり、一ヶ月にしてはかなり充実したモンペリエLifeなのだ。
さて、今日はモンペリエでのShowの一つ、2月21日に地元の人気BARで行われた「Carpe Horam」というPARTYにメンバーとして出演した時の模様をレポートしよう。
きっかけは路上だった。
いつもの通りモンペリエの中央広場でBuskingしていた。
普通の平日、夕方で学生やら買い物客でにぎわうStreet、いつものSetで演奏していると人の輪ができた。盛り上がり始めた調度その時、どこからともなくヒゲ金髪帽子がジャンベを担いでおもむろに自分の横に座る。
ビール片手に満面の笑み。
酒のにおいをさせながらなにやら不明なワードをまくし立てて握手してくる。
「あ〜、入りたいんだな」と思って目で合図。「叩きなよ!」
お?なかなかデキますな。
ただのヒッピー太鼓じゃない。ちゃんとパーカスやってる人だ。
そのまま数曲セッション。曲が終わるたびに増える拍手と喚声。そのまま30分ほどやりきって、最後は観客と酒臭ヒゲ金髪とBIGハグで終了。
「おお〜〜〜、すげ〜〜いいVibesじゃ〜〜〜ん!」なんてお互い興奮気味。
稼いだ投げ銭で2本ビール買って後片付けしながらしばらく喋った。
聞けば、数年前までビジネスマンしてて、ある時「パーカッションで生きていく」と決めて親や周囲の反対を押し切って辞職して、現在は貯金はたいて全てをパーカスにつぎ込んでPARTYに出演したりパフォーマンスしながら生活としている言う。
ん?どこかで聞いたことある話だな〜〜(笑)なんて思いながら意気投合=ビール追加。
彼の名前はJaen Christopher、同い年だった。
現在は車で生活しながら「Carpe Horam」という自分のPartyをヨーロッパ各地で主催しながら回っている。各地各地で出会うミュージシャンと協力しあいながらPartyを広めたいと言う。去年は念願のIBIZAで成功させた、DJ&パーカス数人&ダンサーの本気なクルー。
「Carpe Horam」・・・
ラテン語で直訳すると「瞬間をつかむ」、「今を生きる」みたいな感じかな。
「Carpe Diem」と並んで有名なラテンワード。
よくお土産のキーホルダーや指輪の刻印なんかで見たことある人も多いんじゃないかな。ポジティブな言葉で、ラテン系の国やパーティーピーポーの中では見かけることが多い言葉だ。
彼はこのPartyを通じて「今を一生懸命生きようぜ!キラキラと人生を楽しもうぜ!」と言いたいらしい。
熱い!熱いぜ!Jaen Christopher!
熱っぽく話す彼に俺も激しく同意!
そして彼はそのPartyを2月21日にここモンペリエの人気BARでやるという。
Jaen Christopherが一言、「一緒にやってくれねーか?」
断る理由がない。
「Wht not?」
そしてリハーサルの日。快晴。
意気揚々といってきます。
指定された時間に待ち合わせ場所に向かう。
無事合流して車に移動、そこには派手にPaintされた「Carpe Horam」が存在感抜群で待っていた。「うわ〜〜派手〜〜〜」って笑うと、「まだ足りない、夜は光らせたいんだ」だって。アホやw
そのまま楽器を積み込んで30分ほどドライブ、森をぬけ山の方面をむかう。
聞けば彼らの友人が山の中にコテージ建てて住んでいて、音出し放題だから今日はそこでリハーサルをするという。
うん、なんだか楽しみだぞコレは。
そのまま山道をしばらく走って目的地に到着。
わお!すげーいいじゃん!めちゃくちゃいいじゃん!
広いデッキに完全にプライベートの山の中!
「これ全裸ですごせるね」っていったら家主(Track maker)が「夏はほとんど全裸だよ。」って。さすがっす!ジュテーム!
暖かい昼のうちは外で太鼓、暗くなってからは部屋に入って音あわせ。
DJの選曲も決まり、各曲の細かいイントロを何度も繰りかえす。
みな真剣なので、ときどき激しい言い合いになる。でもそれが楽しい。
この日は遅くまで集中したおかげでいい構成ができあがった。
終わってから皆で飯食ってもちろんのセッションTime。
ギターとビールもって皆で歌うのはどこの国も一緒だん。
スパニッシュからフレンチレゲエから日本語の歌まで大合唱&大爆笑の夜だった。
あけて次の日。23時からの本番を控え、16時に現場入り。
会場はBARとはいえ思った以上に広く、立派なステージまでついている。
照明もスモークも備わっていてかなり最新な印象。
楽器のセッティングや音の確認、ステージのデコレーションを追え、本番までは会場近くの控え室で今夜の衣装に着替えメイク。
メンバーがまずメイク。体中を黒か青に塗りたくる。
布をまきつけ髪を塗り、もう誰だかわからない。
そして俺も青に塗られた。
だんだん楽しくなってきた。
その気になってきたところで完成!
もうノリノリ!
そしてそのまま出動!
そして無事に本番がSTART。
平日の木曜日にも関わらず満員のお客さん。客層は若く、CLUBと化したフロアはすでに盛り上がっている。袖から入場すると完成と共にライトアップ。
リハどおりイントロのディジュが始まるとフロアが沸いた。ピンスポがめちゃくちゃ気持ちいい。
パーカスが入ってきてDJがトラックを流し始める。
お客さんも踊る踊る、縁者を煽ってくるからこちらも負けじとパフォーマンス。
皆が力を合わせて振り絞ったステージ、最高だった。
都合2時間半のNon stopのステージは終わってから皆ボロボロに疲れてたけど、なんともいえない満足感とお互いを称え合う気持ちで、自然と全員笑顔だった。
皆がいい仕事して、お互いに感謝して、全員いい顔してた。
終わった後のビールの旨さといったら!!!
会場のオーナーも喜んでて、「是非また夏にやろう」とのこと。
よかったじゃんJaen Christopher!これで次につながったじゃん!
俺も関わることがて良かった。いい経験させてもらった。
勉強になった。
こうやってPartyって徐々に大きくなっていくんだろうな、とか。
会場デコレーションの大事さとか、見た目もエンターテインメントであることとか。
メンバー達とも今後の仕事の話もしたりして、ここヨーロッパで定着する足がかりを作ることもできた。チャンスをくれたメンバーに感謝。
今後またこのPartyが続いていくのなら、きっとまたどこかで参加していることだろう。
それまでにもっと大きく成長しておこう。
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