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Desigin : OFFICE ROAR


Vol.4 BaliアルコールDays



◇◇◇




さてさて、皆さん久しぶり。

9月の22日に3ヶ月滞在した思い出たっぷりのミュンヘンを離れ、Parisへ移動して1週間滞在した後、Bali島のウブドに数日滞在。

そして10月2日にAustraliaの西の町Perthへやってきました。これから来年の4月まではここパースを拠点に活動予定。

ここ一ヶ月はミュンヘンの濃い生活から一転して久々に旅人のモード。

Parisでは街並みが相変わらず心地よく、気温も天気もとても良かったので、楽しみながら中心部シャトレの路上で毎日路上パフォーマンス。

CDも売れて評判もよく、確かな手応えを感じる事ができ、オーストラリアへ向けて心の準備ができたParis daysだった。



そこから一気にインドネシアのBali島へ移動。

霊峰キンタマーニ山の麓にあるアーティストが多く住む村”ウブド”へ向かった。

今年4月にもお世話になったファミリー経営バンガロー「Swann inn」にCheck in。

預かってもらっていたギターを受け取り、さっそく知り合いの店にCDを配りに行った。

今回のBaliはオーストラリアへ入る前の休暇のつもりだった。時差を調整し、旨いもの食べて鋭気を養うはずの予定が・・・。

案の定、地元の友人達に誘われ、飲んだくれの日々となった。ち〜ん。。。

 




Baliといえば神の国、ビーチリゾート、Balinese food、マッサージ、絵画や彫刻の芸術品、ガムランなどの伝統舞踊が有名ですが、もう一つの隠れた名品があります。

それは酒。


Bali島にはトゥアッ(ク)とアラッ(ク)という2つの有名な酒がある。






トゥアッは椰子の樹液でできたお酒。

椰子の枝を切って放っておくと、樹液が出てくる。

それをビンに溜めておくと自然発酵し、勝手に酒ができる。

例えば今日とった椰子の樹液をビンに詰めて一晩置いておくと、次の日にはトゥアッができているってわけ。

白く濁った色ですっぱい香りがして、(発酵してるからね)口当たりはマイルドで爽やか。アルコール度数は10度未満。

グラスでストレートで飲むか、ビールと割って飲むのがローカル風。





どこの家庭でも作られるが、やはり上手く作る家とそうでもない家とがあるらしい。

糖分も微生物も加えず、ただひたすら詰めて家の暗がりに放置。完全オーガニック。

味が一定じゃないのも特徴。毎回味が違うし日が経つとまた違った風味が出てくる。

この酒は不思議と二日酔いがない。

変な甘さや主張もないので飲み続けても飽きないし邪魔にならない、長く飲むには調度いい味だ。






アラッのほうは米や椰子の実を原料とした蒸留酒。

アルコール度数は40%から強いものは60%で無色透明。

香りはゴマ焼酎に似ている感じする。飲みあたりは非常に強く、基本は小さいグラスにShotで一気かこれまたビールで割るのがローカル風。

これが出てくるとほぼ全員陽気なオジサンに早代わり。歌う、笑う、乾杯の無限ループに入る。

地元の男衆に人気の酒で、クタやスミニャックの観光地でも飲める。

ただ、近年、これにエタノールを混ぜた粗悪品が出回ったせいで死者が続出し社会問題になり、現在では醸造を法律で規制されている。

今は一級品のアラッは地元の男でも余程でないと手に入らないらしい。





だからウブドの男達は旨いアラッが手に入りそうだとわかると、仲間にそれを知らせ、手に入れたその次の日は朝から飲み始める。

「アラッが手に入ったから飲もうぜ!」


と誘いがあったのはウブド到着して2日目だった。

友人のガジャがわざわざ電話をくれたのだ。

さっそく3日目の朝9時から飲み会スタート。

彼らは普段はもちろん仕事しているが、上質のアラッが手に入ると、仕事を切り上げたり繰り上げたり休みにしたり、みなそれぞれ集まってくる。





俺とガジャもバイクを飛ばしていつもの場所へ向かった。

そこはウブドからバイクで20分くらいの隣村。

おいしいトゥアッを作ることで有名なマデさんの家の縁側。

マデさん家の縁側の前の道の向こう側にはライス畑が広がり、パームツリーが風にゆられてサワサワ音をたて、放し飼いの鶏がヒヨコをつれてコケコケコケー。

バイクに乗った少年が時々こちらをみながら通り過ぎる長閑な風景。

ここが宴会の会場と化す。






到着するとさっそくお馴染みの緑のビンが運ばれてきた。

これにトゥアッが入っている。

次に奥さんが挙げたドジョウや焼ナマズ、豚の蒸したものなどローカルフードを並べてくれる。

飲みの準備が整ってくる。にこにこ明るい男達がどこからともなく登場してくる。

「おう!ケー(けやきの発音が難しいらしく、ケーと呼んでくる)いつウブドにもどってきた?」

「一昨日だよ」

「そうか!じゃあ飲もう!」






最初はトゥアッから始まり、昼前にアラッが登場。

昼過ぎには人が集まり始め、多いときで15人くらいの男衆。

夕方にはみなデキアガり、動物園状態。空いたビンとグデングデンの男達。

皆、よくわらう。

そして笑うたびに乾杯する。

乾杯して飲み干すとキツめのアルコールが染み渡り、体がブルっと震える。
それを見て皆また笑う。

ガハハと涙ながして笑い、そしてまた乾杯する。

皆きったないTシャツ着てボロボロのサンダルはいてるけど、心はウェルカムでお互い気遣いあい助け合っているのが伝わる。

感極まって言い合う奴らもいれば、なだめる人もいて、最後はがっつり握手して乾杯する。最高にバカで熱くて気持ちのいい男達だ。





殆どの人は暗くなる前に皆いったん引き上げた。

妻子もちの男が殆どで、家の用事や明日の仕事の準備をしにいったん帰るという。

全て用事が終わってからまた戻ってきて飲むというわけだ。

皆フラフラになりながら、「お〜い待ってろよ!子供寝かしつけてから戻ってくるから〜ガハハ〜」とバイクで次々に去っていく。



20代前半の頃、何も考えずにただ酔う事を目的に酒を飲んでいた。

あの頃は理由もわからないモンモンとした感情をどこにぶつけていいかわからずただただ酔うために飲んでいた。


今、自分の道を歩き、好きな仲間と好きな酒を飲んで笑う。

これ、極上の幸せだな。

やっぱりは酒は陽気がいい!

たまには心の許せる仲間としっぽりもいいが、笑いながら乾杯が気持ちいい。


さぁ今夜も好きな誰かと乾杯!

 


・・・つづく





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欅-keyaki-

皆さん初めまして。世界音楽修行中、Music Airtistの欅-keyaki-です。

2009年に、4年弱お世話になった某IT企業の役員を辞めました。
その後、鹿児島県にある硫黄島で半年間ジャンベ修行の生活をし、2010年1月に10万人の前でGIGをするという壮大な目標を掲げ、修行のため日本を飛び出しました。
西Africaから始まり、夏のEuropeと夏のAustraliaを行き来しながらBuskingしCDを制作して販売し、時にGigをしながら世界を周っています。
現在、ギニアで手に入れたDjembeとオーストラリアで手に入れたDidjeridooとドイツで手に入れたXylophoneを武器に音楽一本で金を稼いで生活しています。

皆さんよろしくお願いしま〜す!

欅-keyaki-


◇HP :http://keyaki.jimdo.com/

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[音の旅] otono tabi

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