ドイツのミュンヘンからコンニチハ。
こちらバイエルン州は夏休み真っ最中。
街の中に至るとこにある芝生の公園のビアガーデンは昼から地元のオジイチャン達が赤い顔してビールをあおり、ソーセージの焼ける匂いはいつだって食欲をそそっています。
ここ数日は猛暑が続き、ミュンヘン市民の憩いの場イングリッシャガーデンの公園半裸指数は80%だけど、空はそろそろ秋の雰囲気。
とはいえ、街中にはまだまだ観光客が多く、マルクトの屋台や土産やは繁盛しています。
ヨーロッパはもう少しだけ夏の繁忙期が続き、俺の仕事ももうひとふんばり。
ここミュンヘンで、仕事の場所選びはかなり苦労してきた。
市から発行される公式の仕事許可証(通称パーミット)は、俺の持ち物では許可されないことが判明したのが2ヶ月前。それからパーミットのいらない場所で地道に活動していたのだけど、近所のShopにクレームを入れられ何度も場所を変えた。
やっとみつけた隙間も、つい2週間前に街中で警察に注意され、2度と市街地でするなと警告を受けた。
最近は近所の公園オリンピアパークで夏祭りが行われいて人でも多かったので、そこで仕事していたんだけど、先日その夏祭りも終了。歩行客もめっきり減った公園では以前のように稼ぐのが難しいので、仕事場をまた変えようかなぁと考えている今日この頃。
そう、俺の生業は路上ミュージシャン。
現在、世界を旅しながら楽器を演奏して収入を得ています。
かっこよく言えば世界のミュージックジャーニー、だけど現実はけっこう地道だったりする。
現在の収入源は、路上で演奏して投げ銭をかせぐ「Busking」が主。
その他、Fesやイベントやパーティ、個人のプライベートパーティでのGigも請け、出張して演奏している。
この生活を始めてまだ1年半、現在は自分のCDを作成しているところだ。
楽曲をNetで販売できるようにしながら、各シーンにプロモーションしてGigをとるのが今の目先の目標だ。
自分の職業を尋ねられる機会がよくある。
特にこうして海外を回りながら新しい人と出会うと必ず、「休暇で旅行中なんだね?仕事は何?」と聞かれることが多い。
その度にこれまでの説明をしながら「いや、音楽を演奏して収入を得てアフリカ、欧州、豪州と旅を続けて1年半です。」と言うと、
大抵の人が「いいねぇ、うらやましい。夢みたい。自分もそんな風に自由に楽な生活したい。」という。
俺は必ずこう言い返す。
「君が思うほどこの生活は楽じゃないよ。俺は楽をしているつもりない。はっきり言って、そもそも楽に生きる事を考えて選択した道なんかクソですよ。自由ってのは己の選択でしょ?そこにはいつも責任が付きまとうんだ。その責任を負える覚悟と精神力をもっているから自分で人生を選択して進めるんでしょ?」
世の中いろんな生き方をしている人がいるけど、
自分は何がしたいのか、どうやって生きていきたいのかだけは常に考えて明確にしていって欲しい。
何回負けてもいいし、傷だらけでボロボロになってもいい。
決して人をうらやましがったり、自分を卑下したり卑屈になったりするような生き方は自分から選択しないで欲しい。
自分の中に小さく燃える光だけは自分で守れよ。
現在の主な収入源である路上演奏は天候にも左右されるし、時と場合によっては警察と追いかけっこする時もある。
でも、「俺は目的があってこの生活を自分からしてる。」
・・・つづく
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