この世界をタフにクロールするための言葉とは?
世界は大海と似ていると思う。
僕たちの日常には嵐が引き起こす荒波の日もあれば、
太陽の光が降り注ぐ平和の象徴のような凪の日もある。
恵まれた人も恵まれていない人も運のいい人も悪い人も、
どんな人も、そんな大海の中を漂っている。
生まれたばかりの時はだいたいの人が
親という母船に乗せられこの大海を生き始める。
しかし、いつかはそんな優しい母船とは、
おさらばする日がくる。
そして自分だけの力で大海へと身を投じる時がくる。
最初は船なんか当然手に入れられないだろう。
浮き輪すらないだろう。
あるのは両の手足、
そして怯えとまどいながら震えるチキンハートだけ。
目の前には果てしなく広がる深い海。
つきることなく寄せてくる様々な波。
君は思う。何てこった。こんなの聞いてないぜ!
だけど、そこで泳ぎだすのをやめるのも自由。
そこで旅立てることを喜ぶのも自由。
恐る恐る大海へとクロールしはじめた君は
きっと色々なものを見ることだろう。
生きるか死ぬかの夜をたくさん通り過ぎることだろう。
さまざまな裏切りや悔しいことに
ぶつかって泣いたりすることだろう。
他人の船に乗せてもらったずるい奴が君のことを、
せせら笑いながら抜かしてゆくこともあるだろう。
この世界で一番強く、そして誇りあるものは、
この大海を、この世界を自分の力でタフにクロールする者。
自分の力でタフにクロールする者のみが
美しい夕日を感じることができ、
新しい朝に涙を流すことができる。
だからクロールし続けて欲しい。
時には肩の力を抜きながらゆっくりと自分の力でクロールし続けて欲しい。
ここに記した言葉は、
そんなクロールする者たちへ送る言葉の羅針盤。
不安に駆られ、
自分の場所がわからなくなった者にこそ
必要となる言葉の羅針盤。
全ての旅人たちへ贈ります。
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