Ｖｏｌ．2

”４畳半から逃げて逃げて逃げまくる。”


◇　◇　◇

１９歳で初めて体験した一人暮らし in ４畳半。

これがまた、なんともはや、艱難辛苦（笑）

はっきり言って甘く見ていた。

４畳半、風呂なし、トイレ共同、エアコン無し、電話無し、キッチン無し、なにもかも無い無い無い、あれもこれもなーんもない！！世界というものを。。。

とりあえず、風呂はなんとかなった。幸いにも近くにあった銭湯も悪くなかったし。

でもバイトなんかして遅く帰ると途端に風呂に困った。

でも体は洗いたい。これ人間の性。

そこでどうしたか？

そんな時はおもむろに、湯をわかした。

キッチンはなかったけど、お湯をわかすことだけは、コンロで出来た。

なので湯をわかした。

そして、そのお湯を洗面器に移し、水で適温にしてから、狭い狭い玄関で体を洗う。

おもに股間を洗う（笑）


股間を玄関で洗う。

玄関で股間を洗う。

みょうに語呂がいい（笑）

これが男の風呂だぜ。なんて強気なこと言いながら。

風呂はそんなこんなでしのいだ。

しかし、この後、最大の難関が僕を襲う。

それは、暑さと、”ダニ”だ。

正直、これには、まじでまいった。

おそらく、木造で畳で築２０年以上もたつ物件であれば、この”ダニ”というやつからは逃れられない気がする。

とにかく、親に守れられて清潔な暮らしに慣れていた僕に、この”ダニ”というやつは、容赦なく襲いかかった。

もの凄いストレスで、ただでさえ痩せていたのに、さらに痩せた。

眠れないから当然だ。

市販のダニスプレーとか、バルサンとか当然のように、試したけど、まったく効果がなかった。

あんまりにもダニに刺されるので病院にも何度も行った。

そんなひと夏を過ごし僕は、相当に弱り、

ダメだ、こんなところ住んでいられない、、、

とついには逃げ出した。


そんなこんなで、僕の最初の生活は、わずか４ヶ月で終わった。


そしてそれ以来、木造、４畳半という言葉には正直、いまだに恐怖があったりする。



そしてここで改めて僕はこう思う。


家って、本当に大事だなあ。。。

ストレスの出来るだけない家に住まないと人間はダメになるな。。。

ほんと。



この四畳半体験をもとに、いまだに僕は、このポリシーをもとに生きている。




つづく