Ｖｏｌ．1

”４畳半からの栄光…だったのか！？（笑）”


◇　◇　◇

振り返ってみると幾度も引越しを繰り返してきた。

学生時代から今まで約１０回くらいは。

この幕張とほほライフでは、幕張にかぎらず、その転々としてきた住居をベースに、ひきこもごもをお伝えできれば、と。

アンド、これから僕と同じような！？ひきこもごもを見てゆく次の世代の、参考になればと。。。

僕が一番最初に一人暮らしというものを始めたのは、

４畳半風呂なしトイレ共同物件。

家賃２万４千円なり。

大学入学とともに、やった！やっと堂々と家を出る口実が出来た！と喜びいさんで、不動産屋さんをめぐり。

しかし、なかなか物件は見つからない。

理由は簡単。

僕が提示する家賃の希望金額があまりに低すぎるから。

そのものずばり、世間知らずだったんだなあ。

もう、僕だって２０歳まじかで大人だもんね。という感じで、緊張しながらもくぐる不動産屋の扉。

そして対応してくれた店の人におもむろに言う。部屋を探しているんです！という決めゼリフ。

でも、その後がまずかったんだろうな。

”家賃は１万円くらいで探してます！！”


これを聞いて、”そんな物件ありませんよ…”と我慢できず笑い出す人や、完全に呆れ顔で、シッシッっとばかり追い返されたことも。

でも、その頃の世間知らずの僕には、アパートの家賃とかってそんなもんだと思ってたんですよね。

高くても２万円くらい。

そんなことを繰り返すうちに、親切な一人の不動産屋さんが、家賃の相場や、その他、もろもろのことを教えてくれて、

やあ、この人はいい人だなあとか思いながら、最終的に紹介してもらったのが、この、４畳半風呂なしトイレ共同家賃２万４千円。

４畳半からの栄光…か！？（笑）

今はもう絶滅危惧種の４畳半風呂なし物件だけど、その頃（約２０年前）では、まだまだポピュラーで、

まあ、見事なまでに貧乏学生が吹き溜まってた。

僕なんか、あまりに金がなくて、自分で炊いた白飯にコショーをかけて食べたり（笑）※ちなみにまずい。

でも、男は一人暮らしを始めるなら４畳半！！

そんなフォークソングみたいな美学でもあったのかな、まわりの学生は、こぎれいなワンルームに続々と入居していったのに、

僕だけは頑固に、そんな便利なところに住んだら人間が堕落する！！とか何とか、そうとう鬱陶しいことを言っていた気がする。

今なら間違いなく、こぎれいな方に迷いもなく入居するのに（笑）

そんなこんなで、始めた４畳半ライフ。

さてさて、実際、生活してみて、どうだったのか・・・

つづく