精神が病んだら「現実逃避」をすればいい。
精神が病んだ時ほど「現実直視」しなけらばならない。
正解は無いが、イマのボクは前者を支持。
「人間に与えられた才能は一つ。忘れることだ」
と、新宿ゴールデン街で初老の男は語ったが、
その通りだ。
非日常的な感覚の象徴が「ドラクエ」にある人もいれば「バタリアン」
にある人もいる。
ボクの場合、あえて一つ選ぶとすれば「ネバーエンディングストーリー」
この映画、テレビの洋画劇場でしょっちゅう使いまわされているから、
子供の時に見た人も多いのではないでしょうか。
1984年に作られたこの映画。CGなんて当時は無いから、そのファンタジーの
ほとんどが人形と絵と、クロマキー合成で作られている。
いじめられっ子の少年が、古本屋で盗んだ本の中に入り込み、
その世界で冒険を続けていく・・・
シリーズは3まで映画化されているが、1以外見る価値無し。
ただ、個人的に2の主人公、ジョナサン・ブランディスは
適役だったので、27歳(ボクと同年齢)での死は惜しい。
んで持って、1のファルコン(幸福の竜)は、一番可愛い!
この映画は土曜日の夜に見よう。
予定も無く、ネットサーフィンで時間を潰すくらいだったら、
お近くのTSUTAYAへ。
主役のバスチアンと共に、ブラウン管を通じてあなたは旅に出る。
見始め5分で「子供だましや」とイヤになったら、スイッチを切って
radio headでも聴きながら沈みこんでみるのもいい。
そういう、現実逃避の仕方もある。
だけど、5分で「面白いかも」と見始めてしまったアナタは、
恐らくエンドロールと共にAMAZON.COMでミヒャエル・エンデの
原作、「果てしない物語」を注文していることだろう。
届くまで待ちきれないアナタは、翌日の日曜日本屋へと駆け込み、
児童書コーナーへと走っているだろう。
そして、遅い昼食の後、ベッドに寝転がってページを開く。
文章の力は凄い。
だから、原作のパワーは想像を絶する。
アナタの第二の冒険は、ページをめくった時から始まる。
それこそが真の物語。
ボクは、31回くらい冒険しました。
何でも、世の中にはお遍路参りみたいに、100回以上の
ツワモノがいると聞きますが・・・。
そして、本を読み終えた時、この物語の真意が「現実逃避」では無く、
「現実直視」だったことを知るのです。
心地よい気分に包まれながら・・・
雑魚ゾンビ
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