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2007/2/12 DEBUT!!






Vol.1 小日向ひかげ 浅草ロック座へダイブ!!


◆◆◆



「なんだかストリップを観にいきたいよ」

あたしのつぶやきから始まったこの企画。

題して。

「亥!2007年! 小吉ついでに浅草へタイムストリップ!年女だしスペシャル!」

小日向 ヒカゲ(こひなた ひかげ)
飽くなき追求の末の灰汁” 連載

ミュージシャン、作家と多彩な顔を持つ女性。以前雑誌”ぴあ”にてコラム大賞というなにげに凄い賞を取った経歴あり。独特な世界観のファン多し。


である。

女のあたしがストリップを観に行ってどうする?そして何故今ストリップ!?
様々な疑問もあろうが、まぁ聞いてくれ。

格好をつけて言うならば、
「人間を感じたかった」
からである。
なんだそれ。

まぁ、聞いてくれよ。

巷には、さまざまな風俗が溢れている。

おねぇちゃんが、話し相手になってくれる場所。
おねぇちゃんを、触りまくれる場所。
おねぇちゃんと、ごっこ遊びができる場所。
おねぇちゃんに、洗ってもらえる場所。
おねぇちゃんで、昇天できる場所。

そこで、ストリップ、である。
世の風俗は、金を払っているとはいえ、彼女のいない君でも、気軽に彼女を体験できるものが大多数。

しかし、ストリップ。そしてその女はストリッパー。

決して手を触れることができないフロアに、おのずと距離が生まれる。
体に触ることもできない。
勿論、己の欲求を直接処理してくれるわけでもない。
目の前には只、裸で踊る女がいるのみ。
見つめることしかできない。全身全霊で踊る女を、タダタダ、見つめることしか。

オイオイ!これってもしかして、ある意味超ストイック!?

風俗とストイック。それはかなりな対極ぶりである。
言うなれば、加藤鷹と、えなりかずきほどの差があろう。

しかし、その劇場には、まさにその「性のストイック」を極めた者だけがたどりついているのだ!
ワクワクせずはいられないじゃないか。


てなわけで、男2人とあたしで、
「ストリップ観るなら浅草へ」
と、
「車を売るならアップルへ」
ほどの浅い知識で、浅いついでに、浅草へと出向いたのである。



浅草寺雷門をスルーして、女形で有名な早乙女太一の公演が行われている(1月で終了)
「浅草大勝館」を過ぎると、
「スタジオ アルタ」のようなネオンの「浅草ロック座」が現れる。

スタンド花が乱立している通路を抜け、スターのブロマイドが飾ってある階段を上ると、昔ながらのガラス張りのモギリ場が。

貧乏なのでインターネット割引を使用して、一人5000円。
ショー自体は2時間半だが、入れ替え制ではないため、
いようと思えば12時半の開演から、最終23時半までいることが可能である。
そう考えればおトクだ。おトクすぎるぞ!

なんなら、疲れてきたら、オマタおっぴろげてるおねーちゃんのそばで、
すやすやと眠りこけることも可能だ。
贅沢!なんて贅沢なんだ!
そんな贅沢、フツーは延長しないと無理だぞ!?


軽い興奮を覚えつつ、自販機や、簡単な食事の取れるカウンターのある狭いロビーの向かいに、映画館のような入り口が二箇所ある。

この入り口の向こうが、秘密の花園。
さまざまな花が、ただただ咲き乱れる場所。

「ぐび」と喉を鳴らしてから、覚悟を決めて、そのドアを開ける。




小屋は、結構な奥行きがあり、奥にあるステージは、小学校の体育館の舞台をひとまわり小さくしたくらいであり、そのステージの真ん中から、キャットウォークが10メートルほど、手前に向かって伸びている。
行き止まりは、キャパ200人程度の客席の丁度真ん中あたりで丸くなっており、ゆっくりと回転している。
その場にはすでにストリッパーが踊りまくっている。
それを食い入るように見つめる客は、ぱっと見たところ全員が男。
年齢にして、50〜60代、といったところか。
服装はかなりラフ。田舎の老人会の集まりのようである。

時間にして、17時をちょっと回った程度であったので、客席の埋まりは6割程度。
おかげで、かなり回転台に近い席を確保できた。いえい。

さて、ベストポジションにおさまったところで、ショーの始めから説明していこうではないか。(やっと本題)


オープニング、である。

会場にはなぜか、ストリップ小屋に似つかわぬ、沖縄民謡が流れる。
とてもステレオとは言いがたい、かなりなモノラル音響。
ノイズもヒドイが、それは「THX」な映画館で映画を観すぎているせいだ、と思うことにした。
ここは浅草、ストリップ小屋。
これぞまさに、あたしが望んでいた環境である。イッツオーケー。

音楽に合わせて、本日の出演者全員(10名ほど)が、思いも寄らぬ厚手の着物でぞくぞくと登場。練習不足が否めないステップで踊る。
それを、オッサンらが微笑ましい顔で観ている。

ここだけ観ていると、こんな可憐な女の子達が、
まさか「パッカー!」とおマタを開くなどとは想像も出来ぬことであって、
やはり物事には順序というものがあり、人生とはギャップを楽しむものであるのだなぁ、などと妙に納得して、オッサンらに混じって、心から手拍子を送ってしまうのである。



温かい気持ちになっていたら、いつの間にか一人、超シースルーの着物になっている踊り子がいて、
「は!そうか!ここはストリップ小屋だった」
と、現実に引き戻されたがやはりここは夢の中。

民謡に乗せて回転台まで踊り進んできた踊り子は、回転台で一度死んだように固まっていたが、曲がかかると、それに合わせて顔を上げ、ゆっくりと身についているものを剥ぎ取っていくのである。

曲は「涙そうそう」!
これに合わせておマタを「パッカー!」
これにはさぞかし、ご両親も涙そうそうなんじゃないか?と、いらんツッコミを心の中で入れつつも、
踊り子が、オマタを
「パッカー!!」
とするたびに、お客が拍手をするので、
あたし達も揃って拍手をすることにした。

この、オマタを「パッカー!」とするたびに拍手。
うーん、何かに似ている。

あ、アシカショー。

アシカが「オウッ!」と鳴くたびに拍手。
アシカがボールをさばくたびに拍手。
とにかく、なにかモノ珍しいことをするたびに拍手。

ここでは、オナゴがモノ珍しいものを見せるたびに拍手。

なんだかわからないけど、ありがたい気がしてきたぞ!!


そんなこんなでショーを観ていくうちに、
3人目あたりで、
「ほほ〜、そういうパターンなのか」
とわかったのだが、
踊り子はまず、厚着(ドレスやら着物やら)をして出てきて、アップテンポの曲で踊る。
そして回転台まで来て、そこで一旦死亡する(うずくまるポーズをする)。
頃合いを見計らって、スローテンポな曲がかかりだすと、蝶として脱皮!
まさに脱皮するかの如く、服を順番に脱いでゆくのだ。
あたしが思うに、パンツ脱ぐのが早すぎるけどね。
なんというか、もっとじらしてほしい。
女のあたしが言うのもなんだが。

踊り子が使用している曲は、実に現代的。
加藤茶が「ちょっとだけよ」
の時に使っていたようないやらしいサックスが鳴り響く曲をイメージしていたのだが、
先ほど触れた「涙そうそう」のように、
浜崎あゆみやら、倖田來未やら、はたまたエアロスミスなんかを使っているのである。

だからまぁ、なんというか、エロい曲に合わせておマタを「パッカー!」とするより、
あゆやら、くーちゃんの曲のほうが、
「ストリップショー」という、なんとも淫靡でムッツリスケベな空気を中和するにはいいのかもしれない。
折角の浅草なんだから、加藤茶にしてほしいところだが。

曲のAメロ、Bメロあたりは、
彼氏の去ったベッドで独り、
積もる寂しさで押しつぶされそうになっている女の子が、口に出来ない思いを体現しているようで、観ていてもいじらしく、こっちまで切なくなってしまったりするのだが、
やはりどの曲でも、
サビになればおマタを

「パッカー!!」
なのだ。

あゆが、どんなに切なく
「今日がと〜ても〜かなしく〜て〜」
と歌っていてもおかまいなし!

あゆ「今日がと〜て…」
踊り子「パッカー!!」
オッサン「パチパチパチパチ」

あゆ「明日もき〜っと…」
踊り子「パッカー!!!!!」
オッサン「パチパチパチパチ」

…である。

なんだかシマイには、それがあまりにも固定化しているので、
サビがくるたび、

「サビ、来る来る来る…。サビキター!!」
「パッカー!!!」
オッサン「パチパチパチパチ」

となり、ちょっと面白くなってきて、後半かなり笑ってしまって失敬なことをしたので反省。

それにしてもまぁ、こんな感じで、約10名の踊り子が妖艶に舞うのである。

事前情報では、かなりな目ヂカラのある外国人ストリッパーが出演することになっていたのだが、団体演技でも彼女の姿はなかった。
個人的に気になっていた踊り子だったので、
休憩時間に支配人に聞いてみた。

「今日は、○リーさんはお出にならないのですか?」

すると支配人、
「ああ、○リーね、ビザが切れて帰っちゃったよ。ロシアにね」
これには思わずズッコケた。

「ビザ、切れちゃったんですか」
「そそ。○リーはね、いい子だったよ〜」
「そうですか。観たかったんですけどね」
「でもね、みんなキレイでしょ?たっぷり観ていってね」

最初は、女のあたしが観に来たとなると、冷遇されるのではないか、と内心ヒヤヒヤしていたのだ。
ところがドッコイ。支配人、心が広い。
あたしにとっちゃー見ず知らずの、○リーのビザ切れのことまで教えてくれるとは。


さて、トリを飾ったのは、若くてカワイイ女の子であった。
今時の男子ウケ間違いなしのその顔で、惜しげもなくおマタを披露する彼女は、背中の汗も宝石のようにキラキラと輝いて、実に素敵だった。

一緒に来ていた男子二名は、やはり例に漏れず、今時の男子であったので、
わかりやすく彼女のトリコになってしまい、
帰りに寄った寿司屋では、

「あの子が俺の彼女だったとしても、ストリッパーである彼女を誇れることだろう」
「そうそう。友達を連れていっちゃうよね。どう?俺の彼女!素敵でしょ!みたいにね」
などと、妄想を膨らましあっていた。

しかし、その日の夜に、トリを飾った彼女がAV女優であることが発覚し、
「そうかぁ、やっぱそうかぁ。踊りだけを懸命にやっている子であってほしかった…」
と嘆いていたが、まぁそれは随分身勝手な願いというものである。



さて、あたしは「人間を感じる」ことが出来たのか!?
答えはこうだ。

「おマタって、なんだろう?」

もっとひなびた温泉街のストリップ小屋なら、もしかしたら「人間を感じる」ことができたかもしれない。おそらく、そういう場所にこそ、あたしが求めているものが存在する気がする。

しかしながら、今回の浅草ロック座、あたしの想像よりもかなり洗練されており、裸ではあるが、一種のショーとして成立していた。

ならば、
「おマタとはなんぞや」
という疑問など、感じる必要はない気もするが、
やはりそこはあくまでストリップ小屋であり、

踊り子がおマタを
「パッカー!!!」
とするたびに、座席から身を乗り出して、踊り子のおマタ具合をチェックしているオッサンがいる限り、
あたしにはこの疑問が浮かんでしまうのだ。

踊り子はみな、勿論オッパイもさらけ出しているのだが、
このストリップ小屋では、それはただの装飾品であり、
決して主役にはなりえないパーツであった。

胸が大きくても小さくても、拍手ひとつ来ない。
なのに、アクロバティックなポーズから垣間見えるおマタには、
ため息のような拍手が鳴り響く。

性器ってなんだ!?

しかし、観終えて感じたのは、充足。
恋した彼女の秘密を知ってしまった、少年のような気持ち。
それは、そばにいて触れて感じるものよりも、もっと尊いキズナのような感覚であり、だからこそ、触れる必要などなく
「ただ見守っているだけで十分満足」になれる魔法のようであった。

そんな魔法が、ストリップには、あった。


しかしやっぱり、

こんな気持ちにさせるおマタって、なんだ!?

まだまだあたしの旅は続く。



小日向 ヒカゲ(こひなた ひかげ)

”飽くなき追求の末の灰汁” 連載

ミュージシャン、作家と多彩な顔を持つ女性。以前雑誌”ぴあ”にてコラム大賞というなにげに凄い賞を取った経歴あり。

独特な世界観のファン多し。

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