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2008-6-5
タフストーリー2
立川談志〜気にいらねえものは気にいらねえ!思ったことは全部言うぜ!〜
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おそらく誰もが知っている落語家、立川談志。この人のエピソードには本当に痛快なものが多い。たとえばこんな具合。
ある日、高座で落語を話していた談志。
ふと客席に目をやると居眠りをしている男性が。
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最初のうちは、お客さん寝ちゃうと落語聞けないよと、優しく言っていたが、そのお客が何度言っても眠るので談志はついに怒って高座を降りてしまう。
慌てた演芸場のスタッフはそのお客さんに丁重に挨拶し帰ってもらった。
しかしその客は侮辱された、と怒り、ついには裁判まで起こし談志と演芸場を訴えてしまう。
しかし、どんな状況になろうと談志はひかない。ただ一言、俺の落語で眠るなんてふてえやろうだ。
そしていよいよ裁判の判決。結果は棄却。演芸場で演じている落語家の前で眠るのは立派な営業妨害であって退席を求められても仕方がないという判決が下った。
そしてこの時の裁判官のセリフも決まってる。"ちなみに、ここ(裁判所)も居眠りは厳禁です。"傍聴席はどっと湧いたそうだ。”
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これだけにとどまらず、談志には、こんなタフなエピソードもある。
ある日、電車の中で携帯電話で話しながら騒ぐ女子高生が。それを見た談志、ちゅうちょすることなく説教。
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予想どおり"てめえ、なんなんだよ!ジジイ!"と逆きれする女子高生。
そこで談志、絶叫。 |
"家に帰って立川談志という人に叱られたと親に言え!でも、まあ、てめえみたいなバカの親だから知らねえかもな!!"
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気にいらねえものは気にいらねえ!!
と、体を張って生きる談志。
とかく、ことを丸くおさめるのが大人だという、この国の風潮の中で談志の言動と勇気には、目の醒めるような勇気をもらえる。
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そもそも、師匠と喧嘩して組織を飛び出し、立川流という自分の看板を勝手にかかげ始まった談志伝説。その他にも政治家になったかと思えば、3日で辞めちゃうとか、とにかく無責任なまでの破天荒(笑)
でも、この破天荒ぶり、こここそに人間が自由に生きるために必要なエッセンスが全てつまっているんだと思う。
そのエッセンスとは何か。
それは”波風がたつことを恐れない”、そして”自分自身のことを誰よりも信じる”ということ。
これは落語の世界だけでなく、サラリーマンだろうと、自営業だろうと、フリーターだろうと、ニートだろうと、役人だろうと、全ての世界に共通する、この世界をタフにクロールするための条件なんだと思う。
だから恐れずに行こう!!※何か問題起こっても責任とらないけど(笑)
by フリスタ編集 MIZK (参考:「斉藤孝 説教名人」文藝春秋)
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