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  2007/10/15


 LIFE.28

 " 江戸川ハートブレイカーズ 著者 須田信太郎 さん "

〜 スペシャルインタビュー!永遠の名作、江戸川ハートブレイカーズ VS フリスタ 〜

by フリスタ編集長 MIZK 

★NEWS!!
■江戸川ハートブレイカーズの最新書き下ろし、その名も”江戸川ハートブレイカーズ2008!” フリースタイルライフレーベルよりリリースの”青春ハートブレイカーズ”に収録されました!!

詳細は⇒ http://www.freestyle-life.net/seishun-heart-breakers-page.htm


大好評販売中!!


★出版記念イベントなんてやっちゃいました。たくさんの人が来たんでございますよ。
動画なんかも見れちゃったりして(笑)

↓↓↓


漫画家 須田信太郎

大学4年の時に描いた”トレンドバスターズ”が新人賞を受賞し執筆活動開始。主な作品に『江戸川ハートブレイカーズ』(講談社)、『ウルティモ・スーパースター』など。 最近の作品では『年金未納者ミャーキ』がコミックビームにて連載中。



▽公式サイト 『漫画の須田信太郎』

http://manga-suda.com/






2007/10/14 江戸川にて

江戸川ハートブレイカーズっていう漫画を知ってる?

何、知らない!?

江戸川ハートブレイカーズっていうのはねえ・・・

こういう漫画だ!!

バブルの余波で、ジュリアナだなんだと浮かれに浮かれていた時代に、まるで核爆弾のように炸裂したこの作品。どうにも、チャラチャラした時代に違和感を感じていた20代の僕の青春クライシスを確かに救い、励ましてくれたこの作品。

>>江戸川ハートブレイカーズ内容紹介

江戸川近くにある大学に通う冴えない大学生、アサちゃん。そんな、しらけた日常に表れた、正体不明の無職、酒飲みアウトロー”勝又”。勝又は退屈ばかりのアサちゃんの生活に鮮烈な色を与える。それは時に強烈に過激で、そして無様で・・・ ダサかっちょいい!!は名言。人生のほんとのことが書いてある!(と僕は勝手に思っている(笑))

その後、15年たった今でもその感動は薄れず、この作品はずっと僕の生活の片隅にあった。

そんな作品の著者である須田先生にお会いできるなんて。。。!! しかも江戸川で!!フリスタやってて良かった!!

フリスタの基本スピリットとも深くかかわりのある今回のインタビュー。是非おきらくに読んでみてください。そして須田信太郎ワールドを感じてみてください。 <
フリスタ編集長 MIZK>


◆◆◆◆◆ 

MIZK こんにちは。はじめまして、今回お会いできてお世辞ぬきで心の底から嬉しいです。僕は自称、世界で一番、江戸川ハートブレイカーズを愛する男です。

須田さん「いえいえ、こちらこそ今回はありがとうございます。」

MIZK 須田さんの15年前の作品”江戸川ハートブレイカーズ”が好きで好きで、もう本当に影響受けました。

須田さん「もう大昔の話ですよ(笑)僕も38歳になり。すっかりおっさんになりました。(笑)妻も子供もいます。まじで毎日大変です(笑)」

MIZK 江戸川〜のモチーフとなった大学はどこだったんですか?

須田さん「千葉商科大学です。江戸川に近かったんですね。僕自身もそこの学生でした。」




MIZK そもそもどうして江戸川〜を描こうと思ったんですか?

須田さん「何かその時、起こっていた色々な日常が僕にあの作品を書かせた気がしますね。僕自身がうまく生きれないほうなんで。うまく調子よく出来るやつらのことが正直嫌いだった。」

MIZK 登場キャラクターにモデルはいるんですか?

須田さん「いるかもしれません。勝又は大学の時の先輩。アサちゃんはぼくかもしれません。でも時には僕自身が勝又になったりもしていますね。」

MIZK そ、それは…リアル勝又さんがこの世に存在したんですか!何かお会いしたいような、お会いしたくないような(笑)

須田さん「ほんと‘魅力的なヒト‘でした(笑)」

MIZK 江戸川〜は常に人生のマイノリティー側にフォーカスを当てていたじゃないですか。時代の波にどうにも乗れない、みたいな。僕も典型的なはじかれた学生だったので、そこに凄く共感したのを覚えてます。

須田さん「僕は今も変らないんだけど、どこ行っても、ノリっていうやつに混じれないんですよ。昔より少しはましになったかも知れないけど、あのどこ行ってもある、組合いみたいな”ノリ”っていうやつ、やっぱり嫌ですねえ。。。」

MIZK 僕は大学生の頃、あの学食に流れる雰囲気がどうにもFuck'n!!で、まじでお前ら死ね!とか思ってましたね。で、パンクになると。わかりやすい(笑)

須田さん「確かにわかりやすい。(笑)」







MIZK タイトルの江戸川ハートブレイカーズなんですけど深い意味とかあるんですか?

須田さん「まったくない(笑)きわめてテキトーにつけました。」

MIZK そうなんですか(笑)じゃあ、もしこのタイトルじゃなかったら、どんなのになってたんでしょう?

須田さん「浅野井物語とか(笑)勝又はつらいよ(笑)とかかも。」

MIZK 江戸川〜を描いていた時はこの江戸川らへんに住んでいたんですか?

須田さん「いや、下北沢に住んでいた(笑)何か、かっこつけて下北沢に住んでみたんだけど、全然、友達とかできなかった。全然、ダメだった。(笑)」

MIZK 小さな頃から漫画家になろうと思っていたんですか?

須田さん「うん、思ってた。小学4年の頃にはもうプロになろうと決めていて、すでにオリジナルの絵しか描かん!って言ってた(笑) 一時期、女の子にもてたいという気持ちのほうが強くなっちゃって、あんまり描かなかったけれど。まあ、もてはしなかったんだけど(笑)」

MIZK 最近の執筆生活はいかがですか?

須田さん「いや、大変ですよ。今も昔もかわらず、ずーっと大変。飯を食うのはまじで大変。世の中甘くない。子供も大きくなってきたし。けっこう世知辛い思いしてますよ。。。本当。」

MIZK 最近の作品、"年金未納者ミャーキ”とか読むと、凄く現実の生活とロマンとの葛藤みたいなものを感じますね。

須田さん「うん、だって本当に生活大変なんだもん。だから僕自身の中にも実は凄い迷いがある。昔は、家畜になんかなってたまるか、流行りものなんかクソだ!!って思いっきり言っていたけど、今は、いやー生きられれば家畜でもいいんじゃない(笑)とか思ったり。」


市川の焼き鳥屋にて。二人で浴びるように飲む。

MIZK 須田さんが作品に込める思いってなんなんでしょう?

須田さん「つきつめるとね、人生は"自分で決めたほうがいいと思うよ”っていう思いになる気がするね。人それぞれだと思うけど、何か多くの人が、くだらない右から左に流れるようなものに人生をゆだねている気がする。それには、やっぱり疑問を感じるんだよね。」

MIZK そんな須田さんの目には現代はどう映りますか?

須田さん「何か最近では、空気読めないことをKYとか言うんでしょ?腹たつなあ。そういうの。何がKYだよ。もはやそれは言葉の暴力だよ。でも、俺は家でそれを娘から言われたりしてる(笑)」




MIZK 江戸川〜の中でエバタっていう、いじめらるデブキャラがロックスターになる話しあるじゃないですか。(Vol15 エバタのROCK) 僕あれ好きなんですよね。

須田さん「僕もあの話し、好きですね。ロックって何ぞや?ってことを描けた気がする。大学の軽音部とか、本当最悪だったな。かっこだけつけてて。何がロックだバカじゃねえのか!って思ってた。誰よりも早く就職活動も始めやがって(笑)」

MIZK サンボマスターより10年早く、サンボマスター的なものを表現しましたよね。ちなみに僕はサンボマスターと同じ東洋大学出身です。

須田さん「本当?嬉しいな。僕もサンボマスター大好きだから。やつらはかっこいいよね。」



MIZK 須田さん、最近、どんな音楽聴いてるんですか?

須田さん「やっぱりブルーハーツとかずっと聞いてて、あとイースタンユースとか theピーズ。あと今は、「夜のストレンジャーズ」ってバンドがかっこよく、ボーカルのミウラさんのソロライブは何回かいってたんですが、この前やっとバンドのライブいったんです、いや〜盛り上がりました。。」




MIZK 須田さんこの10年間はどう生きてこられたんですか?

須田さん「漫画はもちろん描いてきたけど、それだけでは生活できないから、色んな仕事をしてきたよ。建築現場から、時給700円のビデオ屋から、染物工場とか。どれも全然長続きしなかったけど。」

MIZK ご苦労されてるんですね。

須田さん「MIZKさんに言われたくないよ(笑)MIZKさんのほうが目茶目茶じゃない。普通、行かないよ。大阪の西成は。」

MIZK いや、まあ、ははは。でも今は何とかなって本当に良かった(笑)幸せ(笑)

須田さん「生きるって大変だよね。今も本当、大変だけど。」


MIZK 最近の執筆活動のメインステージはコミックビームですよね。

須田さん「うん。編集長が変態なので助かってます(笑)基本的に僕のことを認めてくれる人は
変態です(笑) でも、本当、ありがたく思ってます。

MIZK 僕、個人的には江戸川ハートブレイカーズ2007みたいな現代版が読みたいと思ってます。ずっと。

須田さん「そう?売れるかな?ちょっと考えてみようかな。」

MIZK その時は是非ご協力させてください。何でもやります!!




思い出深い千葉商科大学近くの通りにて。ここも江戸川ハートブレイカーズに重要な影響を与えたらしい。


MIZK 最後になりますが、須田さんにとっては自由とは?

須田さん「自由なんて世の中には無いと思うんだけど、だけどこれだけは言いたい。”ファイティングポーズを取る自由だけはあるんだ!”って。楽園はないけど、自分をすこしだけ‘マシ‘にする自由はある。そういうのが僕の自由だね。

だからもっともっと踏み込んでいきたい!という自分がいる。踏み込まないとパンチがあたらないから。苦しくてもジャブは出していないといけないんだよね。生きるには。」

MIZK 今日はありがとございました。







***

>>>インタビューを終えて

今回はまさにダメもとで、須田さんに連絡をとってみた。 そうしたらわずか半日で会うことが決まった。おそるべしIT革命!!

江戸川で撮影して、その後、市川の居酒屋をはしごしながらインタビュー。当然、途中からグタグタ(笑)でも最初からそれでいいと思ってたので問題なし。楽しかった。

話しは途中から、かなーり長い時間、ラジオの話になり、二人とも高田文夫のラジオ番組ファン、いわゆる”ビバリスト”であることを知る。ラジオの話しは僕も負けずに熱い!!僕は今一番面白いのはTBSのストリームですよと熱弁をふるったり。

そんな楽しい一夜なのでありました。

須田さんの作品、どれも面白いよ!!その魅力がうまく伝わったかな?皆さん是非チャンスを見つけて読んでみてください。

江戸川ハートブレイカーズ!!フォーエバー!!







<フリスタ編集長MIZK>




こんなコンテンツがゆるーく、連載されてます。何気に好評です。是非、見てね。





by フリーバードフォトレーベル 




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