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 2007/3/28 
この世界を自分流のスタイルで泳いでゆく人々。

 


 LIFE.22 ソロアルバム「ハナ」「うた」再発記念 スペシャルインタビュー

"永遠のバンドマン 湯川トーベン、その音楽と人生" 
 
                                    〜小日向ヒカゲ meets 湯川トーベン〜

by 小日向ヒカゲ / 写真:MIZK / 取材協力 市川アルマナックハウス


■プロフィール
湯川トーベン … 1953年9月4日生 東京出身。元子供ばんどベーシスト。現在は遠藤賢司バンド・トリプルダイヤモンド・ソロ等で活動。

その他、村田和人、五島良子、りりィ、江口洋介、斉藤和義、Cocco、スパイラルライフ、スクーデリア・エレクトロ、黒沢健一等のライヴ・サポート歴多数。レコーディング、プロデュース等スタジオ・ワーク多数。 現在はソロ・ライブ等で全国各地を<寅さん>演奏旅行中。


WEB / http://tohben.ld.infoseek.co.jp/


99年初ソロアルバム「ハナ」発表/03年セカンドアルバム「うた」発表/05年サードアルバム「そら」発表

2/21にソロアルバム第一集「ハナ」第二集「うた」がユニバーサルミュージックから再発。リマスタリングの紙ジャケ仕様でボーナストラック各2曲収録。

  ◆◆◆◆◆


皆さん、”湯川トーベン”を知っていますか?10代20代の人にはちょっと耳なじみがないかも知れないけど、日本のロックを作ってきた偉大なるベーシスト。バンドやってる人ならわかるよね。
フリスタ自由型の人生100 今回はその湯川トーベンさん御登場です。聞き手はフリスタの誇る文才 小日向ヒカゲ。

30年以上も音楽で生きて、そしてこれからも生きてゆく男の言霊、君に届け
!!

<フリスタ編集長MIZK>



***

小日向ヒカゲ「はじめまして今日はよろしくお願いします。まずは今回、ソロアルバム2作がユニバーサルより再発されましたが、30年以上にも渡って一線にて続けてきた自身の音楽人生を振り返ってみて今どんな思いがありますでしょうか。

湯川トーベン氏「いっぺんに振り返っちゃうの?大変だなあ(笑)

いや、ずっとねミュージシャンとしてではなくバンドマンとしてやってきているので、スタンスはずっとバンドマンですね。バンドマンとしてやって来たという自負がある。

だからミュージシャンとかアーティストじゃなくて、あくまで"バンドマン"としてこれからも最後まで行きたいですね。そして現場で最後まで生きたいです。最後もやっぱり現場で決めたい。

現場でダメになったらもう辞めようと思っているので、その後、他のミュージシャンのアレンジャーになって生きてゆく気とかも無いので現場でバンドマンとしてダメになったらそこで終わり。そう決めているので最後までバンドマンとしてこれからも行きたいです。」

 

「その終わりというのはどこで決めるのですか?」

「それは自分で決めるんだろうね。決められないかも知れないけど(笑)でも、やっぱりみっともなくなっちゃったら落語の円楽さんじゃないけど終わりにしないとね。お客からお金とっちゃいけなくなったらそこが終わりでしょうね。」

 



「ソロアルバム『ハナ』『うた』そして最新作『そら』。自身の作品に込める思いなどをお聞かせください。」

「一作目2作目はあわせて『ハナウタ(鼻歌)』って呼ばれてるんだよね(笑)

『そら』は1作目と2作目とは違った感じになっていると思うんだけど、3作目はソロでやり始めてから7年くらいたって作った作品。人前で一人でやってきた積み重ねが作品になっていると思う。とりあえずひとつの集大成かな。ちなみに『そら』のジャケットは沖縄の波照間島(はてるま)にて、一作目の『ハナ』のジャケットは多摩川(笑)」
 
http://tohben.ld.infoseek.co.jp/cdyasan/index.html
上記サイトにて試聴できます。是非どうぞ。



 
現在スタジオワークとともに、精力的に行われる全国を旅しながらの<寅さん>演奏旅行。その旅への思いや、地方でのエピソードなどあれば教えてください。」

「よくね色んなところに行ってね、色んなもの食べられていいねとか言われるんだけどね、僕の場合そういうんじゃないんだよね。やっぱりプロとしての仕事なんでね。遊びや観光ではないから実は緊張で行きたくないなあと思ったりする時もある(笑)行ったら行ったで歓迎してもらえるから楽しいんだけどね。」



「印象に残った町とかはありますか?」

「北海道の紋別にスナック"有馬馬(アリババ)"というところがあるんだけどね。ここは漁師さんの町で熱いおっさんたちがわんさといるんだ(笑)いつも非常に盛り上がってくれてすごいいいなと思ってる。沖縄の波照間島のパナヌファというお店も行くと凄い歓迎してくれて嬉しい。

色々な場所に言ってその土地の人達の前で音楽をやるということイコール、自分が音楽をしているということだからそれを凄く大事にしています。

でも、もともとベーシストでずっとやって来たからそれをギターに持ち替えて人様からお金をとるということは実は凄いプレッシャーでね。ようやく最近少し慣れてきたかな。それでもやっぱり旅の前とか旅中は凄い気が張る。

 
市川アルマナックハウスLIVE会場にて 素敵な時間を過ごそうと熱心なファンが駆けつける。

「とーべんさんはお酒は飲みますか?」

「飲みますよ。でも少しだね。缶ビールちょこっと飲むくらい。」

トーベンさんの人生は安定したサラリーマンとは対極をなすような無頼音楽人生だと思えるのですが、その中で色々と楽しいことや辛いことがあったと思うのですが、是非そのあたりのことをお話し頂けますでしょうか。」

「辛かったことね(笑)辛かったことのほうが多いかも知れない(笑)

やっぱりねあんまり楽しい楽しいっていう感じばかりじゃなかったよね。楽しいだけっていうのはアマチュアだと思うな。羨ましいと言えば羨ましいけどね。きっとみんなそうだと思うんだけど。

人様からお金をとって生きる以上、お気楽には出来ないね。でもその楽しいところに到達できたらいいな、凄いなとは思う。





「トーベンさんの生き方はまさにフリースタイルライフ、自由型の人生のお手本のように私は勝手に思っているのですが、何か人生のポリシーといいますか、哲学、信条のようなものがあればお聞かせください。」

「そんなのあるかな(笑)そうだねえ、うーん。(しばし黙考)

…やっぱりね、自分が住んでいる以上この国を変えたいという思いはあるね。ドカーンとひっくり返したい。でもね、そのために音楽をやっているのかも知れないというのもあるんだよね。俺らの世代は皆そう。何か変えたい。大げさに言っちゃうとね。自分の出来ることで自分の場所から変えたい。

それは町の八百屋さんだって一緒なんじゃないかな。かっこつけたミュージシャンなんかより、八百屋のおじさんが張り上げる声のほうが全然ロックしてると思ったりもするしね。かっこだけのロックミュージシャンは風上にも置けないよね。ヘナヘナ野郎には、エンケン(遠藤賢司)を見せてやりたい!!



遠藤賢司バンド(エンケン、湯川トーベン、トシ)

俺が一人でギター持って人前でやり出したのもエンケンバンドに入ったのがきっかけだったんだよね。エンケンバンドに入ったら他の二人があまりに凄くて俺一人何も出来ないことに気づいてそれがショックで。。。

それで自分一人で何か出来るかなと考えて、それが今の生き方になっているんだよね。だから一人でアマチュアのミュージシャンと同じく、全国のライブハウスに電話してブッキングしてもらってというそういうことから始めたんだよね。全部自分一人でやってた。




インタビュー風景


「トーベンさんのように音楽やアートで生きてゆきたいと思っている若い子とかたくさんいると思うんですけど、そういう人たちがプロになるのに必要なことって何でしょうか。」

「要はね、"宣言しちゃえばいい"と思っているんだよね。そしたらその日から変わるから。音楽で生きていきたいのなら、自分は音楽で食う!と宣言しちゃう。自分はプロだと。そして自分はアマチュアだからとか言い訳をできなくしちゃう。それだけだと思うんだよね。

やっぱり逃げ場があるうちは絶対上には行けない。」

 

「私はとーべんさんは凄く真面目でストイックなミュージシャンであると思って勝手に尊敬しているのですが…」

「そんなことないよ!(笑)勝手にそんなイメージをつけないでくれ(笑)

確かに俺は朝起きるのも早いし酒もあんまり飲まないしタバコも吸わないけど、だからって健全なミュージシャンだとも言えないよ。よくサボルし(笑)オンとオフをきっちりとしているだけで普段は適当。エンケンとかだって普段は結構テレビとか観てたりするよ(笑)」


「トーベンさんにとってロックって何でしょう。」

「ロック然として俺は破滅型だぜロックンロール!とか言っているほうがよっぽどかっこ悪くて、それよりも大工さんとか職人さんが自分のやるべき仕事をプロとしてガっとやっているほうがよっぽどロックだと思う。

歌もね、なんか何言ってるかわからないものよりも、そのへんのお母さんが歌う民謡とかのほうがよっぽどロックだと思う。音楽性とか全然関係ない。ロックは格好じゃなく中身だよね。

ロックを感じる人っているじゃない?全然、職業とか関係なくさ。そういう人ってやっぱりちゃんと1つ骨があるんだろうね。太い。そういう人っていいなあ、格好いいなあと思う。

そんなおじさんに私もなりたい(笑)終わり(笑) 」


 

「とーべんさんとご家族について少しお話して頂けますか? 」

「うちはなりゆきで家族になったからね(笑)今だに家族って何かわからないですね、バラバラだし(笑)ご飯を一緒に食べよう!とか全くないし(笑)だから家族を大事にしてるとか特別はないよ。でも、なんか家族の特徴としてそれぞれが好きなことをやっていないと嫌みたいだね。」


「娘さんでありアーティストである湯川潮音さん、最近、凄く注目されていますね。」


http://music.jp.msn.com/release/48_2.htm

「あの子、変わってるでしょ(笑)

あの子の基礎は少年少女合唱隊なんだよね。凄いレベルの高い合唱隊で俺自身が入りたかったくらい。彼女は自分でそこに行きたいっていって入ったんだよね。それは凄く嬉しかった。学校の卒業式とかは別に何にも思わなかったけど、合唱隊の卒隊式は淋しかったな。

全然関係ないんだけど、この間、雑誌でね親子対談をやったんだけどね。娘がね小学校の頃、うちのお父さんはなんで髪が長いんだろう?っていつも不思議に思ってたんだって。(笑)」


「最後に今後の活動の豊富をお願いします。」


「まだまだ行っていない町や場所があるんでね、行ってみたいね。そこで地元の人に会って音楽をやりたいね。行ける限りは。呼ばれなくなったら終わりだけど(笑)」


 
 




***





2007-3-23 by 小日向ヒカゲ


>>>インタビューを終えて


湯川トーベン。

バンドも音楽もノータッチな人種なら、
「温泉地のおいしい名物かしら?」
と思ってしまうであろうこの名前。

しか〜し!

バンドを志した者、音楽をこよなく愛する者ならば、

誰しも耳に、目にしたことがあり、尚且つ、
「うお〜う!トーベン!」
と、思わず唸りを上げてしまうこの名前。この人物。

それが湯川トーベン。

古くは、太陽系第10惑星からやってきた宇宙人アイドル「スターボー」に始まり、ボーイッシュな出で立ちが、何かを吹っ切っていきなりカリアゲヘアーにしちゃったキョンキョンにも似ていた、おニャン子クラブ会員番号11番の福永恵規、はたまた、オシャレなところで、SPIRAL LIFEを手伝ったかと思えば、大御所、小林旭のレコーディングにどどーん!と参加。
芸能界のゴッド姉ちゃん、和田アキ子と共に「トゥモホー!トゥモホー!(正しくはトゥモロー)」と踊り(踊っちゃいないか)、「ドラゴンボールZ」までも、かめはめ波〜!と手がけて、お子様の心を掴むのも忘れないというこの多才ぶり。

なのに、きっちりソロでもバンドでも活動。

「オイラ風来坊。人生はロッケンロー!」
なんてうそぶく若者に、トーベンさんのバンドに対する姿勢をみろ!と言ってやろう、と決めた、この夜。

インタビューを終え、ライブをみせて頂いて、そう感じたのである。


トーベンさんの音楽活動歴は、優に30年を超えている。

キッカケはどうであれ、バンドを始めてしまったものは、
皆が大学へと進学する時期、
皆が就職するためにリクルートヘアーにする時、
女房を貰って「結婚っていいよ」と、幸せな顔をする友人を見た時、少なからず、

「俺ってこれでいいのか!?」

と、長い髪をいじくりながら自問自答する時期がくる。

簡単には、音楽で飯なんて食っていけないことも知っている。

久しぶりに会った友人に、
「おまえ、まだそんなことやってんのかよ」
なんて言われたりする。

そうだよなぁ、馬鹿だよなぁ、俺って。
老後どうすんだよ。

そんな思いでいる者に、トーベンさんが答えをくれたのだ。

「自分はプロだ、って言い切っちゃうことだよね」

30年以上も、バンド活動をし続けられる、その信念とはなんぞや!?
と、あたしが伺ったところ、この言葉を、実に肩の力の抜けた穏やかな口調でおっしゃったのである。

お金を払って観にきてくれる人がいるからには、全身全霊でそれに立ち向かわねばならない。それがプロである、というのは当然だが、その言葉はやはり、自分を強く信じていないと言えないセリフでもある。
その言葉には、自分にも周りにも、大きな責任がつきまとうからだ。

友人のライブなんぞをライブハウスに観にいくと、対バンで出ているバンドにはよく、

「今日のお客さん、ノリ悪いなぁ」
「みんなオトナシイんだね」

などとMCで言い放ち、自分らの技量の無さを客のせいにしている奴らをちょくちょく見かけるが、そういう奴らは、自分達の立場を完全に勘違いしている。

「客がノッてこないから、俺らもノレない」

オマエは小銭稼ぎが目当ての一日体験キャバ嬢かよ!?
お客のツボをくすぐって、トリコにするのがキャバ嬢の仕事だろ!?それがプロだろ?名刺だけ配ってりゃ次もくるってわけじゃないぞ!?

ってなんでキャバ嬢の話はどうでもよろし。


そう。トーベンさんである。(強引)

トーベンさんのライブは実に心地良い。
始まるや否や、もう目が離せない。
言葉のひとつひとつが、実にクリアに伝わる。
力強いギターが、まさにバンドマン。
そう、バンドマン。

トーベンさんは、インタビューで、こうもおっしゃっていた。

「アーティストとか、ミュージシャン、ってのは嫌だね。やっぱりバンドマンだね」

と、自身をあくまで「バンドマン」であるという。

確かに、アーティスト、というと、不自由な場所で、孤独と戦いながら、赤子をひねり出すかのように作品を生んでいるイメージがある。

ミュージシャン、というと、自分のカラーを主張せず、器用に無難に、音楽人生に乗っかって生きている人、というイメージがある。

勝手なあたしの見解だが。

しかし、バンドマン。
不器用ながらに、自分を信じて毎日を唄うように生きている。
そんなイメージ。
何をするにも手が抜けない。ほんとは手を抜きたいけどね。
そんなイメージ。

「(全国のライブハウスをまわる)旅は、やっぱりキツイよ。行く前は、ああ、嫌だなぁ、って思うもんね。でも、みんなが待っててくれるからね」

そう素直に語るトーベンさんは、どう考えてもバンドマンである。

ライブ前、控えの椅子に座っていたトーベンさんは、大ベテランであるにも関わらず、セットリストを確認し、目薬も差し、点鼻薬もシュコ!と差し(って単に花粉症ってオチはないですよね?)、オシボリで何度も手を拭いて、実に準備に余念がなかった。(盗み見してスンマセン!)

ステージ直前まで飲んだくれて、そのままステージに上がって、意味不明の演奏をするバンドが多い中、このトーベンさんの姿勢には、ほんとに頭が下がった。

そして、日常をそのまま切り取ったような、ほんわかした詩に乗せたその唄声。

「夢はかならず叶うよ」
「みんな孤独なんだよ」
「寂しいのは君だけじゃないよ」
「あきらめないで!」

そんな陳腐な言葉の羅列を押し売りする自称アーティストの言葉よりも、なんと素直に心に響くことか!

自分の経歴にあぐらをかくでもなく、実に真摯に音楽と向き合い、ライブを観にきた人全てを楽しませた上に、元気までくれちゃうトーベンさんは、やっぱりプロであり、バンドマンであり、お茶目さんなのであった。



小日向ヒカゲ

飽くなき追求の末の灰汁” 連載

ミュージシャン、作家と多彩な顔を持つ女性。以前雑誌”ぴあ”にてコラム大賞というなにげに凄い賞を取った経歴あり。独特な世界観のファン多し。




WEB http://www.geocities.jp/betecha/
 








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