高校2年生の時、俺はコピーバンドでBASSを弾いていた。
ある日【Georgia Satellites】のアルバムを買いにレコード屋へ行ったのだが、そのレコードが無く、店内をうろついていると一列位しかない、BLUESコーナーがあった。
「BLUESってなんだろう?」と、ふと疑問に思った。
いろいろ、ジャッケットをざっと見ながら、「おっ!このアルバムかっこいいな!」と思ったのが、【Muddy
Waters:Fathers and Sons】であった。
しかし、訳の解らないアルバムを買う気にはなれず、そのまま喫茶店へと入った。
喫茶店でナポリタンを食べながら、ポーカーゲーム。
その店でふと有線を聞いてみると、JAZZが流れていた。
なんとなく、JAZZと言うジャンルは、なんとなく解るような気がしていた。
その時にさっきのアルバムが浮かんでまた、「BLUESってなんだろう?」と疑問が出てきた。
しかし、聞いた事も無い物が、考えたって解るわけが無い。
結論、「買って聴いてみよう!」思い立ってすぐ、喫茶店を後にした。
BLUESコーナーの前に立ちさっきのアルバムを探す。
「あった!」【Muddy Waters:Fathers and Sons】を片手にレジへ。
すると、レコード屋のオヤジが「ほう、こんなの聞くんだ?んじゃこのレコードもあげるよ」と、もう一枚ジャッケットのないただ、包んであるだけのレコードをくれた。
レコード屋のオヤジには、ツンツン頭の若僧がBLUESのレコードを買うのが珍しかったのだろう。
早速、家へ帰りレコードプレーヤーに乗せて、先に貰ったレコードを聴いてみたが、何が何だか解らず・・・・
そして、【Muddy Waters:Fathers and Sons】をレコードプレーヤーに。
度肝を抜かれた!「なんだ!この声!」
自分と自分が格闘して得るもの、大事な物が手に入るかもしれない。
レコード屋のオヤジに貰ったレコードは、多分ゴスペルのレコードっだったのだと思う。
皆、何かに対して疑問があるはず。(俺の疑問は、ちっちゃいかもしれないが)
この出会いがなければ、今の俺はいない。
疑問を持ち、自分で格闘して、大事な物が手に入る、その喜びを俺はBLUES&ROCKから学んだ。
2005-11-22
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