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>> シンフ ノ キモチ …(新父の気持ち) <<


2004年 8月某日

「  本を。 
 」



子供と彼女より一足先に僕は自分の仕事場へと戻った。

その帰りの新幹線の中で数冊読んだ。

本を。





まず一冊目は園シオンの「自殺サークル」。

これは2002年に映画化されたものの小説版。

映画のほうは石橋凌、永瀬正敏という

僕の大好きなキャストだったが、評判は悪かった。



意味不明、バカにするなという意見が非常に多かった。

ただし、僕はある意味成功した映画だとは思っている。



その小説版を読んだ。

内容は映画とは違い、ちゃんとストーリーが組まれている。

文章の構成はシンプルでよい。

非常に読みやすい。

読み終えた感想として最初に思ったのは

村上龍のコインロッカーベイビーズの

違った角度版かなあという感じ。



ハシとキクとアネモネは直接、破壊行動に出たけど、

自殺サークルはその破壊行動を人間の中だけに求めた感じ。




でも、まあ、それは良いとして、

この本を読んで、

僕は子供が生まれてから、ありとあらゆる価値観が

変わったんだなということを強く自覚させられた。



結婚する前、子供が出来る前、

僕は破壊的なものが大好きだった。

死ぬほど退屈な夕焼けを見るたびに、

いっそ関東大震災でも起これば少しは

この退屈も紛れるのに、などと

本当に考えていた。

色々なトラブルがあったが、

実はそのトラブルを楽しんでいた。

だから当然、1999年に恐怖の大魔王が降りて

こなかったことにがっくりした。



そんな僕の価値観は今はまったく違う

ほぼ、ま逆といっていい。

破壊などとんでもない。


平和!平和!

何もおこらないのが最良!!


これを俗に言う丸くなったと呼ぶのだろうか・・・

だが、それを思った時、とっさに頭の中で

反論する自分もいた。


「丸く・・・お前、全然丸くなってないって・・・

むしろ、もっと尖ってきているって・・・」


それを聞いて、

うーん、それもそうだなと思った。


確かに子供を持つ前より、今のほうが暴力衝動が強い。

子供を持つ前は、尖らせなかった神経が今は

研ぎ澄まされている。


それは、子供に何かあったらという選択肢。

このフレーズを頭に浮かべると無限に怒りの衝動が

沸き起こってくる。

そして、考えうる限り何でもしてしまうであろう自分を容易に発見できる。

しかも純粋でほぼ抵抗感がない。

これは意外だった。

僕は前より尖っている。

不思議な発見だった。

子供を持った親は丸くなり、実は尖る。

矛盾していて不思議。


そう思いました。





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