子供が7ヶ月目に入った頃、
僕は意を決したかのように、まったくもって強引に
家の中に自分だけの居場所をつくった。
一刻も早くそうしないと僕は持たないと思った・・・
子供が生まれてから、旦那があまり家に帰ってこなくなった。
そんな話を身のまわりで聞いたことがある。
では、その旦那がどこでどうしているかというと
大体は飲み屋かパチンコ。
時に別の女の人のところ。
そこで時間を過ごし、夜遅く家に帰ってくる。
嫁さんと子供が寝静まるのを待って。
女の人はこの旦那の行為に当然、、疑問を持つ。
なぜだ?と。
なぜ家があるのに帰ってこない?と。
そしてストレスはたまってゆく。
これ、僕は男だから当然、家に帰ってこない
旦那の気持ちがよくわかる。
多分、この旦那さんは家の中で自分の居場所
を失ったのだと思う。
生まれて来た子供の居場所をつくるために、
自分の居場所を差し出したのだと思う。
※もしくは奪われた?
男にとって自分の居場所というものは、それはそれは
大事なものです。
では、どういうところが居場所なのか?
これは人それぞれ。
僕の場合は物理的に、寝っころがれて好きな本が
よめるだけのスペースということになりますが、
精神的な居場所を求める人もいる。
とにもかくにも、男は基本的に幼稚。
なので絶対に自分の居場所を求めます。
これは本能と言ってもいいかも知れません。
そこのところを無視して、旦那の居場所を剥奪すると
大体、先にあげたようなケースに突入してゆきます。
子供が出来る前は無条件でくつろぐことが出来た自分の聖域が失われる。
これは辛いことです。
しかしだからといって、子供が嫌いなわけでもない。
嫁さんを嫌いなわけでもない。
でも、でも、自分の居場所というのは欲しい。
その軋轢から逃げる、自分の心を紛らわすために
家を出るわけです。
男は生まれて来た子供に、無言で自分の場所をゆずるものです。
そして自分は一人、家庭内ボヘミアンで生きる。
シンフはみんなこんな感じなのかも知れません。
僕もそうです。
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