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寂しい話 |
バイク便には耐えられず、僕は仕事を変えていた。
内容はオフィスの設営とか撤去とかの仕事。
そこには友人が先にいて、その友人に誘われた。
仕事は簡単だった。
給与体系は日払い。
バイク便にくらべるともの凄く楽。
僕は少しだけホッとした。
でも寂しい話もあった。
何年も先輩の友人とペーペーの僕の給与が同額だった。
僕に仕事を教え、僕の何倍も仕事をするその友人と僕の日払い給与が一緒だった。
このことに僕はすごくいたたまれなかった。
そして、決まって僕はこう言った。
「少し僕からとってよ。」
でも友人は受け取らなかった。
決して受け取らなかった。
でも僕は
「ほんまは欲しいんやけどな。」
と笑いながら言う彼の顔を見ていられなかった。
すごく申し訳ないことをしているような気がした。
そして、このままいたら、僕は彼と友達でいられくなる気がした。
フィフティーフィフティーでいられなくなると思った。
そして、そのうち勝手に僕のほうから彼に萎縮していった。
何か卑屈な心を持つようになっていった。
彼に会うのが嫌になっていった。
金を稼ぐということが、こんな気持ちにさせることにすごく寂しさを感じた。
そしてその仕事はやめた。
仕事なんかより彼といつまでも五分と五分の友達でいたかった。
仕事なんかで友達を失いたくなかった。
だからやめた。
消えるようにやめた。
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(つづく)
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