FREE
STYLE BLOG |
|
|
|
こんな感じのライフスタイルです。自然体が好きです。 |
|
|
|
|
こんな感じの仕事をしています。
|
|
|
|
|
我流コンテンツです。覗いてやってください。 |
|
|
|
|
趣味・嗜好です。 |
|
|
|
|
BBSです。メッセージをお残しください。 |
|
|
|
一癖も二癖もあるサイトたち。 |
|
I■INFORMATION |
|
ご連絡はこちらからどうぞー。 |
|
|
↑リンク用バナー |
|
|
|
|
Vol.2 かけそばDAYS スタート
〜 ヘッドハンター 〜 |
これではいけない、こんなことじゃーいけない。
と、仕事を探し始めたのは眠れぬ赤い夜明けを幾度となく見てからだった。
仕事を得るにはどうしたら良いか?
まずはどこが人手を求めているか求人情報を得なければならない。 |
まずはなけなしの金を持って近くのコンビにへ行く。
そしてフロムエーやらanなどの求人誌を手に入れる。
見る。
気にいった情報がない。
閉じる。
そしてまた酒を飲む。
こんなおろかなことを繰り返しながら無為の日を過ごす。
たまに気になる情報がある。 |
電話してみる。
行ってみる。
落ちる。
情報が足りないのだと、ありとあらゆる求人情報を見る。
スポーツ新聞、新聞折込チラシ、などなど。
それでも仕事は決まらない。
なぜなら、選んでたから。
この頃の僕はひたすらに仕事を選んでいた。
非常にシンプルに言ってしまうと、誰でも出来そうな、人にこきつかわれそうな仕事は完全に避けていた。
ありもしないかっこいい仕事のみを追い続けていた。
いわゆるカタカナ職業。
あんまり人に頭を下げずに済む職業。
でも、そんな職業の情報をコンビニエンスストアで手に入れられるはずがなかった。
でも、求人情報の中にはそんな甘さを錯覚させるようなものもあった。
「募集!ヘッドハンター。スカウトマン」
この求人は確か東スポの3行広告だったと思う。
おろかな僕はこのコピーに胸躍らせた。
何かかっこよさそうな職業に感じられた。
そして僕は応募した。
即、受かった。
新宿歌舞伎町の薄暗いあやしい地下室で即受かった。
あきらかに僕より年下の上司の男の面接で即受かった。
履歴書なんかいらなかったんじゃないのか?という勢いで即受かった。
そして即仕事だといわれた。
仕事内容も説明されてないのに即おもてに連れていかれた。
そしてチケットの束のようなものをぶしつけに渡された。
「これ配ってお客さんひっぱってきて。」
チケットにはデートクラブの文字が躍っている。
あーあーあーあー。なるほど、風俗へ行くお客さんをヘッドハントするんだ。
あーあーあーあー。デートクラブに行くお客をスカウトするんだ。
僕はこの仕事は15分でやめた。
手にもったチケットを放り投げて風のようにやめた。
大量に放り投げたチケットは何処に飛んでいったのだろう。
地下室で僕を面接したやつは今何をしているのだろう。
同じ地下室の片隅にいた2,3人の若い女の怪しい微笑みは今でも覚えている。
|
|
(つづく)
←TOPに戻る
|
|