正直驚いた。

音が日本人の音じゃない。

僕の今の日本の若いガールズバンドに対する印象はひらたく言えば、全部、ジュディマリのコピー。または黒人の真似をした”なんちゃってＲ＆Ｂ”。それがほとんどだと思っているんだけど、THE SUZANの音は全く違った。

うーん、どう言えばわかるだろう。
２世代のフィルターを通して再構築された現代のビートルズとでも言えばいいのかな？
とにかく現代の日本のガールズバンドがこういう音を出すというのは新鮮だった。

聞いているうちに自然と僕は何故彼女たちがこういう音を出すようになったのだろうと思い始めた。

その思いをもとにLIVE後に彼女たちにインタビューしてみた。

そして、その答えは実にシンプルなものだった。

”小さな頃から家では常にビートルズサウンドが流れていたから。”

インタビューは続き、僕は次にそもそもどうしてバンドを始めたのか？という質問をぶつけてみた。

その答えも実に簡単。
そして実に正直。

”友達があんまりいなくてやることがなかったから… でも日本の音楽シーンにうんざりしている部分もあって、最初はろくに楽器もひけなかったけどバンドを組んで音楽をつくり始めました。。。”

そんな思いからTHE ＳＵＺＡＮは始まった。
最初バンドを始めた時はその異色の音にまわりから唖然とされたと言う。

”完全に今の音楽シーンの真逆をいく音にポカーンとされました。はは（笑）”

その一連の流れの中で彼女たちはなんとバンドを組んで一年もしないうちにイギリス、ドイツ、スエーデンと海外ＬＩＶＥデビューを果たす。

どこのＬＩＶＥも盛況で、日本ではポカンとされた音楽が海外では正当に受け入れられるのだという。

通常、即座に不可能に思えてしまうことを彼女たちは何躊躇もなくクリアーしてゆく。

この世界を自由に飛び回るガールズバンド”THE ＳＵＺＡＮ”

僕は彼女たちの生き方はまさにフリースタイルライフだと思う。

興味を持たれた方は是非一度彼女たちのＬＩＶＥへどうぞ。

しばらくは日本にいるようです。

でもまたいつ羽ばたくかわからない。

急げ！！

WEBサイト　⇒　http://thesuzan.mods.jp/