今、巷では”野宿”が話題だ。これを読んでいるあなたが知っていようといまいと話題だ(笑)
熱い。フリスタ的にとっても野宿が今、熱い。
そんな野宿ブームの火付け役となったと言っても過言ではないのが、今回ご登場いただいたミニコミ誌
"野宿野郎”の編集長 かとうちあき さんだ。
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学生の頃から旅や野宿が好きで、社会人となった今でも野宿をこよなく愛するという、かとうさん。その勢いは加速し、自身の手でスタートさせたミニコミ誌”野宿野郎”は最初150部からスタートさせ、今や1000部印刷しても売り切れる盛況ぶりだ。
またその活動にも注目が集まり、最近ではJ-waveやTBSラジオに登場したり、新聞、雑誌と様々なメディアにひっぱりだこ。
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人生をより低迷させる旅コミ誌 野宿野郎
一種、アウトサイダー!?ともいえる濃ゆーい書き手による秀逸な文章が凝縮。興味のある人は、オフィシャル公式「野宿野郎」ホームページウェブサイトにてどうぞ。
http://nojukuyaro.net/
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さてそんな、かとうさんの口から一体どんな言葉が飛び出すのか?僕らはおそるおそる、そして大胆にもこんな質問からスタートさせた。
”どうして野宿野郎を始めたんですか??”
その答えはきわめてシンプルだった。
”楽しいから(笑)”
正直、この答えにはずっこけた(笑)勝手に深読みしてしていた僕は見事に肩すかしを喰らった気分だった。
”よく、誤解されるんですけど、私正直、あまり深く考えていないんですよね。野宿は学生時代からずっとやっていて、楽しいからやる。色んな人と野宿すると楽しいからやる。ただそれだけなんですよ。色んな人が私のことを深読みして深遠なテーマがあるのかとか聞くんですけど、一切ないです(笑)
”
そうかーそうだったのか、楽しいと思ったことを素直にやる。そうだよね、それって原点だよね。
”わたしは基本的にものごとに逆らわないんですね。大学時代も就職活動をせずに代わりにその期間は旅行していたりして、幸いなことにアルバイト先にそのまま就職できたのでしました。結果的に「なんとなくここまで来たけど、まあいっか」っていう感じでずっとやってきている気がしますね。
”
この話を聞いていて、なるほどと思った。この一種、悟りを開いたかのようなリラックスした生き方を慕って皆、かとうさんのもとに集まっているのだな。
たしかに彼女には脱力したもののみが持つ、癒しのオーラというか、そういうものがある。その魅力がミニコミの誌面にもあらわれている。
たとえば最新号の第5号を開いてみよう。そこにはこんな言葉が踊っている。
「…そして野宿野郎は、旅や野宿を扱った、このようにグダグダなミニコミなのです、うんうん…たぶん、おそらく、そうなのだけれども。今ひとつ判然とせず。なんというか、一言二言で言い切ることのできるものにロクなものはないと思う…」
このゼロでもイチでもない、曖昧さ。この曖昧さこそが、かとうさんの最も大切なものだという。このデジタルの世界であくまで、アナログ的なものを希求する。そこにきっと多くの人が親しみを寄せるのではないだろうか。
最後に今後の展望などを聞いてみた。
”今は正直、悩みどきなんですよね。もっと規模を大きくして、しっかり運営してゆくのか。それとも、もっと小規模であくまで個人的なものでやってゆくのか。その過渡期だなあと思っていて、正直、その答えはまだ出てないですね。”
大風呂敷を広げることもなく、あくまで、マイペースで自分がそして仲間が楽しむために編集される”野宿野郎”。
野宿野郎の明日はどっちだ!?
興味を感じた人はぜひ手にいれてみることをお勧めします。
そしたら君もそこから野宿野郎だ!!
経堂 ロバロバカフェにて
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2008-4-10 by
フリスタ編集長 MIZK
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