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 LIFE.13 ジャンベユニット "マダラスカンク"
by フリスタ編集 MIZK



”マダラスカンク”というジャンベ楽器を演奏するユニットが様々な場所で活躍している。。

ジャンベ…西アフリカの伝統打楽器で木をくりぬいた胴に山羊の皮を張ったシンプルな打楽器。低音、中音、高音と幅の広い音を奏でることができる。


ジャンベ片手に様々なイベントに出演して老若男女 人々を沸かせる彼ら。

自由型の人生100、LIFE13 今回はそんな彼らに様々なことを聞いてみました。


Photo / Fotonoss K


◆◆◆◆◆


---MIZK「こんにちは。けやきさん、JUNさん、今日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。」

けやき氏 「マダラスカンクの成沢けやきと言います。今は31歳で昨年結婚して娘が一人います。おやじになりましたが、まだまだ伝えたいことがあるぞ!と頑張っています(笑)」

JUN氏 「マダラスカンクのJUNです。26歳です。けやきと出会ってからこのマダラスカンクで何か伝えられることがあればと頑張ってます。」


左/けやき氏 右/JUN氏  at 表参道 おもちゃカフェ


---MIZK「マダラスカンクの結成、名前の由来などを教えてください。」

けやき氏 「JUNと西麻布のバーで会ってから結成してまだ一年くらいですが、名前に関しては実は意外と単純で、動物の”マダラスカンク”から取っています。僕はすごくクサいものが好きで、生き方でも何でもクサくて熱いものが好き。だから音楽でもすごくクサくて誰にでも印象に残るようなものにしようとJUNと決めて、この名前にしました。なんでも本物のマダラスカンクのガスは最強だそうです(笑)」


マダラスカンク

---MIZK「あっ名前の通りだったんですね(笑) では次にマダラスカンクをやることへの思いをお聞かせください。」


けやき氏 「僕はマダラスカンクから発するリズム、音、で人々の情感に触れたいんです。僕らの発する音と空気で通り過ぎる人々の何かを揺り動かしたい。それはその人が忘れていた何かかも知れないし、人それぞれ何かがあると思うんです。」

JUN氏 「僕は音もそうなんですけど、僕らという人間を見て少しでも面白いとか思ってもらいたいと思っています。そう思ってもらえれば存在する意味が生まれると思うんです。よく生きている意味がわからないとか言う人がいますが、僕はこう思います。まずはどんなことでもいいから自分から何かやってみる。それは例えば街中を楽しそうに歩く、そんなことでもいい。でもその歩いている様を誰かが見て、あの人楽しそうに歩いてるなあと思ってもらえるだけで、きっとそこには生きている意味があるんだと思うんです。」


---MIZK「マダラスカンクをやっていて一番楽しい時はどんな時ですか?」


けやき氏 「やはり音の共有というかバイブレーションの共有が出来た時ですね。マダラスカンクの匂いが伝染したというか。最初はただ遠巻きから見ていただけの人びとがじょじょにじょじょに心を開き最後は一緒になって遊ぶ。やはりそういう時が最高ですね。」



---MIZK「マダラスカンクはLIVEイベントの他にも老人や子供の養護施設とかに積極的に行きますよね。それを見ていていつも偉いなあと思っているんですが、そういうことに関する思いはいかがですか?



けやき氏 「あっMIZKさん、それはちょっと違いますね。僕らは決して偉くなんかない。逆に僕らが行かせてもらっているという感じが正しいです。老人の方がたや子供からは逆に僕らがエネルギーをもらえるんですよね。そして修行にもなる。皆、僕らの表面的な音じゃなくて、僕らの生き方をじっと見るんですよね。

皆さん、そういうのに凄く敏感なんです。養護学校の子たちも凄くピュアで本当に僕らに僕ら自身の姿を見させてくれる。叩いている人の人生が現れるそれがジャンベという楽器のような気がします。間違った生き方をするものからは汚い音が。正しい生き方をするものからは綺麗な音が。彼らはそれを正確にジャッジしてくれるんです。だから普段の生活から正しくなければならない。

でも出来ないんですけどね(笑)」


---MIZK「けやきさんは家族との生活の糧はどのように得ているのですか?」


けやき氏 「僕は普段はスーツ着てIT系のベンチャーで働いています。けっこう忙しい会社なので大変です。でもその忙しさに巻き込まれないよう自分をうまくコントロールしてます。」




---MIZK「それって凄く大事なことですよね。この世界は夢まぼろしじゃないから、皆、飯を食って生活しなければならない。だけれども、それだけに埋没するのは間違っていると思う。」


けやき氏 「僕もそう思います。僕は一番大事なことは、人それぞれ、自分の好きなことをちゃんとやるということだと思うんです。それは何でもいいんです。年だからとか、サラリーマンだからとか、仕事が忙しいとか言い訳せずに、自分の心に素直に好きなことをやる。そして皆がそういう意識をしっかりと持てばこの世界はもっとよくなってゆくと思っています。」


---MIZK 「けやきさんに取ってその好きなことは、マダラスカンクでありジャンベだったんですね。」


けやき氏 「はい。僕は人というのは自分の好きなことをやった結果として色々なものがついてくると信じています。みんな、もっと叩かれてもいいから、デコボコでもいいから生きてゆけばいいのになあと思ってます。そしてそんな大人たちの姿を子供たちに見せてあげたいなあと思っています。」


---MIZK「JUNさんはマダラスカンク、そしてジャンベに出会って何かが変わりましたか?」


JUN氏 「僕は20歳くらいの頃まで自分で言うのも何ですが完全に不良でした。大人とか社会とかメディアとか全てのものを憎み、バカにしてた。辛いことや面倒くさいことからは一目散に逃げ出したし、ケンカばかりしてた。

でも不思議なことにこのジャンベという楽器に出会い触れて、のめりこむうちに色々なものが変わっていったんです。怒らなくなったし、何かに対してムカツクということもなくなった。」


---MIZK「それはどうしてなんでしょうね?」


JUN氏 「やはり自分から一歩前に踏み出したからでしょうか。。。先にも言いましたが何でもいから自分から足を踏み出すと世界は変わってゆく。きっとそういうことなんでしょうね。。」





---MIZK「戦争だとか殺人だとか、現代はひどいニュースばかりですが、そういうことに関してはどう思いますか? 」



けやき氏 「確かにひどい世界だし、目を覆いたくなるような事件ばかりだと思います。でもそんな現代を生きる僕らに求められているのは、結局のところ自分はどう在りたいのか?ということだ思っています。この世界が周りがどんなにひどかろうが、自分だけは自分のルールを守る。そういうことの連鎖が大事なんだと思っています。例えば100人の人が自分の前でゴミを棄てても自分はあくまで棄てないとか。そう決める覚悟。そういことを大事にしたいです。」

JUN氏 「うーん、結局自分が変わっていくしくないんだなと思っています。世界はいつも変わらず昔も今もひどいところがある気がする。でも自分は変えられる。それが凄く大事に思います。」


---MIZK「今後の抱負はどうですか?」


けやき氏 「そうですね。でっかい野外フェスに出たいですね。そして音を通して人びとに色々なことに対して”ま、いっか!”と思ってもらうようなことをしたいですね。」

JUN氏 「僕も一緒で野外フェスは出たいですね。そしてそれと何かのきっかけになるような存在になりたいですね。」




---MIZK「最後に月に一回、渋谷で開催しているイベント”DRUMCOW”について教えてください。」


けやき氏 「昨年、オーナーのアメリカのトレーシーという女性と知り合いになったんですけど、そしたら僕らの思いみたいなものを気に入ってもらえて、じゃあ、うちの店でイベントをやりなさいということになったんですよね。来てくれたお客さんも凄く喜んでくれてそこから月一回の定期イベントになりました。様々な業界の様々な国の人が遊びに来てくれる凄くいいイベントに成長しました。」


---MIZK「僕も凄くいいイベントだなあと思って見ています。」


けやき氏

「トレーシー、そしてPINKCOWのお店の人々にひたすら感謝です。入場料も無料だし、こんなによくしてくれる人は日本人にはいないんじゃないかな!?と思うくらい良くしてくれます。皆さんも是非今度遊びに来てください。」

PINKCOW WEBサイト
http://www.thepinkcow.com/jpn





***

☆インタビューを終えて

マダラスカンクのけやき氏、JUN氏、まあ、ようはオイラと同類なんだなと思った。
けやきさんのストイックな、時に現代でバカと呼ばれそうなほどのその真面目さ、そして時にクサいまでの熱さ(笑)
JUNさんの元渋谷の不良からアーティストになるまでのリアルな経緯。

これからもこんな素敵な仲間たちに会っていって、そしてその楽しさを世界に伝染してやりたいなと強く思った。

そしてこの世界を楽しくするために、僕もまずは自分から楽しく!!いきたい。


(MIZK)


2006-8-20 by フリスタ編集MIZK
 
http://www.mizk.net/


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