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「最近、銃乱射とかきつい事件増えてきましたよね。」 |
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「増えたなあ。こういう事件とかってどう思う?」 |
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「いろいろ複雑なんですよね。決して犯人を擁護する気なんてないし、もし自分の子供とか、家族が犠牲になったら絶対、ぶっ殺してやるとか思うんですけど、でも、それとは別に犯人の顔に何かこう自分と同じマイノリティーの悲しさを感じたりもするんですよね。」 |
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「ああ、その感覚わかるなあ。俺も、何年か前、本当に何もかもうまくいかない時に、正直、暴発しそうになったもんなあ。。
正直、他人ごとじゃないよなあと思う自分がいる。」
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「僕はたまたま、今は少し幸福でやってますけど、20代の頃なんか、そりゃあもうきつかった。毎朝、眠らずに迎える赤い朝日に、この世界なんか壊れちまえと本気で思ってた。そうすれば、このどうしようもない退屈が少しはまぎれるのになって。」 |
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「でもさ、実際、犯罪を犯してしまうやつらと俺たちをわけたものって何なんだろう。何だと思う?」 |
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「僕は凄く、ささいなことだと思うんですよ。誰かが少しだけ、優しくしてくれたとか、少しだけ褒めてくれたとか… そういうことが人間を最後の最後に救う気がいつもします。」 |
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「何か具体的に言われたとかある?」 |
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「高校生の時なんですけどね、僕、居酒屋の村さ来ってところで皿洗いのバイトしてて、その時は金をためて早く家出したいって頑張ってたんですけど、人間的にはほんと未熟でしたからね。職場の他に人とかとうまくいかないんですよ。だから、いつも心の中で泣きながら1人で作業してた。そんな時に、店の店長だったかな?が僕にこう言ったんですよ『お前はバカだけど頭いいよな』って。この言葉って何か凄く大切なことを言われている気がして、自分の自信になったんですよね。うん、今でも覚えてる。
でも、その店にこの前、もの凄いひさしぶりに行って店長にあったら、向こうは俺のことを覚えていなかった(笑)ああ、無常。 |
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「(笑)人生はそんなもんだよね。」 |
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「須田さんは何かありますか?」 |
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「うーん、俺はあんまそういうのはないな。ひたすら人から厳しくされてる気がする(笑) |
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