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>> Vol.3<<
Vol.3
作家 丸山健二の厳しさに思う
「 酒はサラリーマンの飲み物です。 」
私は丸山健二という作家の作品がとても好きです。
その作風にあらわれる圧倒的意志力や、深い洞察力というものはまさに丸山健二氏そのものなのだろうと思いよくページをめくります。
そして勇気づけられます。
まあ、それはよいとして、ここでは、氏の「酒・麻薬」に関する言葉を載せてみたいと思います。
時には。その自他への厳しさに触れてみるのもいいと思います。
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「脳細胞を死滅させる酒・麻薬」
魂も、心も、精神も宿っている脳こそが、創作者たちの最大の武器であり、拠り所であるのです。
従って(創作者は)普通の人々よりも大切に扱わなければなりません。脳に悪い影響を与えるのは運動不足だけではないのです。麻薬やアルコールはその何十倍も悪いのです。運動よりも手軽で効果のあるストレス解消法ではあるのでしょうが、結果として脳を殺していることと同じです。
戦後まもない頃の書き手は、ヒロポンに手を出し、同時に酒にも溺れて独りよがりの小説を書きまくったのですが、やはりその作品の出来はよくありませんでした。
安っぽい美学や、ありふれた厭世主義や、大上段に振りかざした正義が稚拙な文章でだらだらと書き連ねてあるような作品が目立ちます。
創作者が薬物やアルコールに依存する気持ちはわかります。
かれらは不安なのです。
たった独りで魂の深淵を覗き込み、そしてその底なしの穴を降りて行かねばならない日々は、はっと我に返ったときに思わず震えあがってしまうほどの恐怖を伴うのです。
その気持ちはよく理解できるのですが、しかしどうあってもそれと手を切らなくてはいけません。
薬物やアルコールは確実に脳細胞を死滅させ、死んだ細胞はほとんど再生しないそうです。
薬物やアルコールに手を出さなくても、脳細胞は毎日減ってゆくのです。ましてやそれらを体内にせっせと取り込む者の脳細胞は・・・言わずもがなでしょう。
文学と酒は切っても切り離せないものである、などとうそぶきながら飲み続けている書き手は、現在でも大勢います。
酒に縋ってしか生きてゆけないほど繊細な神経の持ち主である創作者は、たしかにそれなりの作品を生み出すことができます。
しかし、それを超える作品は絶対に無理なのです。
酒はサラリーマンの飲み物です。
他人に雇われ、こき使われ、対人関係のうんざりする泥沼に投げ込まれ、人生の鍵を握られてしまった人々にとっては、それはまさしく命の水なのです。
でも本物の自由を生き、未知なる創造の道をどこまでも突き進もうとする者にとっては、シアン化カリウムとなんら変わらないのです。
-「まだ見ぬ書き手へ」より
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若き文学者たちにあてた文章のため、あてはまらないところもあると思いますが、
僕はこの「酒はサラリーマンの飲み物です。」
という一行にずいぶん、衝撃を受けました。
皆さんはどう思われるでしょうか。
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