2004年、今年の漢字は「災」だった。
台風の惨禍、新潟地震、岩手の地震、そして最悪のスマトラ大地震。
人間による陰惨な殺人事件も後を絶たなかった。
こんな漢字で評されるなんて、本当大変な時代だと思う。
まるで地球全体が怒りに震えているかのようだ。
新聞で、ラジオで色々なニュースを耳にするたび、
次はわが身かと思ったりする。
人間の身にはいつ何があるかわからない。
誰にも明日の保証はない。
そう考えると一瞬一瞬を本当に大事にすごさねばと切に思う。
しかしそう考えつつも、せめて自分の子供にだけは
永遠の平和を保証してあげたいと身勝手なことを思う。
この身勝手さこそが人間の原罪の全てだと僕は思うが、
それでもそう思う。
むしろそれでも構わないとさえ思っている。
そんなことを思っている僕の耳に、奈良県幼女殺人事件の犯人逮捕のニュースが入る。
殺された親御さんのコメントは
「極刑以上の刑を犯人に。」
というものだった。
僕がその役割をやってやりたいと思ったりした。
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